最近ブログを書きながら、ずーっと気になっていることがありました。
4月4日記事「スズメノカタビラ」についての、根の塊りに関する題材の件です。 根の中に入った土を落とす作業が大変ですとの話でした。
まず、問題の写真をもう一度。(上の方の大きな草と根の塊りです。下の2つはスズメノカタビラ単独株です)
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190717/10/junpee-taka/dc/05/j/o0640048014504689152.jpg?caw=800)
この写真の葉は、幅・葉先の反り具合(舟先ふう)等を見て、スズメノカタビラ主体だと思いますが、シバムギ(ヒメカモジグサ) ホソムギも混じっていたのではないかということです。
いつも掘り起こしに難儀する時期はもっと遅いGW頃の、全体の畑耕しの時です。 その頃は、次の写真のように「どんころ <方言:塊り>」となった一つの山のようになっています。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190717/10/junpee-taka/2a/ba/j/o0640048014504689163.jpg?caw=800)
4月では特徴的な花穂も出ていませんが、葉は細くなってこの写真のように密集しています。
そして、時期が過ぎて6・7月になって出てくる花穂の形は、いつも上の写真と同じものです。
要するに、スズメノカタビラの花穂ではありません。
そこで、この「どんころ」を1つ掘って、分解する作業をやりました。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190717/10/junpee-taka/15/11/j/o0400030014504689166.jpg?caw=800)
泥をすべて落としてから、分けられるものは分けようとしました。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190717/10/junpee-taka/04/47/j/o0640048014504689178.jpg?caw=800)
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190717/10/junpee-taka/44/f3/j/o0400030014504689189.jpg?caw=800)
イネ科の植物に深入りするのはやめておきますが、一応の結論として「多年生のシバムギ ホソムギの芝品種の中にスズメノカタビラも混生していて、一緒に芽を出していた」としておき、引き続き勉強していきたいと思っています。
(2017年訂正)
ずっと疑問に思っていたことですが、やっと理解ができました。 20年以上前に、業者の方が敷いた裏庭の芝生は、ホソムギ(ペレニアルライグラス)の芝用品種だったようです。 そして今回、ホソムギとシバムギの区別法も判明しました。 どちらも小穂が花軸の両側で2列に並び、同じように見える花穂ですが、違いがありました。
・ ホソムギの花穂の小穂では、第一苞穎が無いために苞穎が1つしか見えません。
・ シバムギの花穂の小穂では、2つの苞穎が同じ長さで見られます。 また、小穂1つ当たりの小花の数は、ホソムギより少ないです。
ホソムギは、『北海道の野の花』図鑑には掲載されておらず、盲点になっていました。
※ 2021年追記 : ホソムギ、シバムギのもっと簡単な区別法は → こちら