今年の盆の近隣町墓参りの時だったでしょうか、車で走っていると道路際に今まで見た事のない、小さな”猫じゃらし”様の群落を幾つか見かけたように思います。
その後帯広空港まで行く機会があり、空港直近の道路ではその群落だらけでしたので、車を降りて枝分かれの多い一株を家に持って帰りました。 図鑑とネットで調べて、マメ科でシロツメクサ(白詰草)と同属のシャグマハギ(赤熊萩)と判明しました。
そして今回、病院への送迎の際に街路樹の植樹桝の中に、街なかでは初めてのシャグマハギの群落を見つけた次第です。
遠目には灰色の穂にしか感じず、枯れ穂が密集しているように見えます。
周辺を調べてみましたが、個人宅の庭を含め他の場所には何処にも見当たりませんでした。 園芸用流通名トリフォリウム・バニーズの種子の逸出ではないようです。
それでは、植物体について見て行きます。 まず、次の花穂(果穂)を見てください。
花は、マメ科特有の蝶形花ですが、5個の濃紫紅で針状の長い萼裂片があり、それに灰色~淡紫色の羽毛状の毛が密生しています。 そのため、花は半ば隠れておりあたかも”猫じゃらし”のように見えたわけです。
果実は、豆果で中に1個の種子が入っています。
これをもとにして、全体像を上から見たものが次の写真です。
季節は進んでいますから葉の一部は紅葉していますが、色々な時期の花穂の姿が見られます。
さらに、近接で撮ってみます。
コンデジのレンズが萼裂片に触っての撮影です。
葉は、3出複葉の小葉が細い長楕円~倒卵形であり、 葉柄は短い。 草丈は低いが枝分かれしやすい植物体で、全体に密に毛が生えています。
ついでですから初期の花穂を次に、
花穂の出始めです。
若い花穂です。
最後に果実と種子を写してみました。
豆果と言っても莢ではなく中の種子は1個だけです。 萼から果実を取り外そうとすると剥がしずらく、果皮の締まりが緩やかなのか、すぐに種子が出て来てしまいます。(左側は果穂から取ったままの状態です)
シャグマハギは北海道ブルーリストにも載っている帰化種であり、道内での初見が1994年の苫小牧で分布は胆振地方に集中と書いてありますが、時代は変わって幹線道路を通して広がっているように思います。 ただ、私の知る範囲で特定して紹介できる場所は、近隣町・空港近くと上述の場所しかありません。








