13年の記事で、シバムギ(ヒメカモジグサ:Elytrigia repens)のことをホソムギ(ペレニアルライグラス:Lolium perenne)と間違っていたことがありました。 北海道では、シバムギが昔牧草として導入され逸出していますから道路端でも沢山見かけますし、ホソムギは西洋芝として造園用に利用されています。
今回、17年の訂正文とは異なった「小穂の付き方」の観点で、両者の違いを見ていきたいと思います。(なお、写真は17年に撮ったものです)
先ず、ホソムギ↓の小穂の付き方です。
茎が見えるようにして配置すると、小穂が(素人表現ですが)正面を向いています。
ところが、シバムギ↓を茎が見えるように配置すると、小穂を横から見るようになります。
即ち、向き方がちょうど90度横になっている訳です。
ですから、逆にシバムギ↓の小穂を正面から見るようにすると、今度は茎が見えなくなってしまいます。
両種類とも1本の茎の両側に小穂が付いて、2列に並んでいる同様な花序なだけに見間違いしやすいのですが、上述したような違いがあったのです。
以下は、同じことの繰り返しになりますが、
茎が見える形で、花が咲いている状態を撮ったものです。
↑ホソムギ
↑シバムギ
次は、それぞれ小穂を正面から見て最もきれいな花の時期を撮ったものです。(家の中で)
↑ホソムギ(咲いてる小花の数が多いです)
↑シバムギ