言葉を発することで、自分のかたちができていく

昨夜久しぶりに目的のない会話を楽しんだ（おしゃべり渇望中ｗ）

Redという本と映画の話をただただ好き勝手にしゃべりあうオンラインの会だったのだが、オンラインだから何人いてもいいんだけれどあえてイベント告知をせず（Facebookイベントだけこそっと立ち上げて）当初から企画していたメンバー３人と、直接誘った１人と、見つけて来てくれた知り合い１人の５人だけ！（オンラインってやっぱり間合いがわかりにくいので、緩く話すなら５人くらいまでがいよねと実感）。

読書会なのに、本を読んだ（映画は見てない）３人、映画だけ見たのが２人。読書会じゃないじゃん（笑）。映画と本では多少描かれ方が違っていたけれども、どちらにしても同じ素材で「主人公の在り方をどう見る」「主要登場人物をどう見る」などなど（映画監督や原作者のことも含めて）勝手な解釈を繰り広げては、爆笑しながらあっという間に時が過ぎました。楽しかったね。

そして今夜も、別のオンラインの会でまた、一つの学びの動画を見て感じたことを共有しながら対話して深める場に参加していて、そちらはほんとにリアルの場で会ったことのない人が何人もいるのだけれど、今夜３回目なのでもう「なんとなくリアルで知ってる感」になってきている。自分の考えをたくさん話すってことが、相手との距離を縮めてくれるよね。オンラインであっても。

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わたしにとっておしゃべりは栄養（笑）なのだけど、それはどうしてかというと、頭の中にだけある思考や感情は、発してみて初めて「かたちになる」からだなと。自分の言葉を聞きながら「あれ？ちょっと言いたいことと違う気がする」と気づいたり、それを聞いてくれている人の合いの手やら突っ込みで修正して「あ！」と思ったり、他の人の言葉を聞いて動く自分の感情をまた口に出してみて「あ！」と思ったり、そうやって人の思考は構築されていくよね、と実感しているからだろうな。（明確な考えをまとめてから、表出しているわけじゃない）

というわたしなので、いろんな場で「自分の言葉を言わない人」が気にかかる。単に言葉が少ない人も気になるけれど、特に気になるのは、職場にも地域にもネット空間にもいる、「とってつけたような」「言わされてる感のある」「とても本人の熱が乗っているとは思えない」言葉だけを繰り返す人。聞いていてその違和感はいつも感じている。

他人の頭、他人の常識にのっとった言葉しか話していない人は、「いろいろあるけど、あなたはどう思うの？」がとても苦手だ。

だから自分のキャリアということになると、とたんにモノが言えなくなる。けれど、今や一生に一度もそれを考えたり突き付けられたりしない人は、いない。自分の言葉を発してこなくても、誰かの考えをなぞっていたらなんとなく逃げ切れた時代は、とっくに終わってしまった。それが今求められているキャリア自律ってやつなのだけれどね。

いろんな場面で聞いたこと、体験したことに対して自分の言葉を発し、人との違いに気づき、伝え合いながら徐々に見えてくる「自分のかたち」が、自分のキャリアなんだなあってわかっていくんだよね（というのを問いかけながら、一緒に言葉にしていくのがわたしの仕事なのだが）

だからね、どんなささやかなことでも、どんな小さなことでも、自分の思い、考えを言葉にして発してみよう。それを出していくことがあなたという人のかたちを作っていくと思うよ。その繰り返しが、自分らしく生きているなあ、という実感になっていくんだよ。

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