私の娘、紅梨(クリ)は脊髄小脳変性症の

DRPLAという病気を患っています。

 

脳が萎縮していく病気で、遺伝性・進行性・治療法はありません。

現在は寝たきりの状態です。

 

夫、千秋さんは4年前に、クリに薬が間に合う事だけを祈りながら亡くなりました。

 

現在はCureDRPLAという団体で

治療法開発活動をしています。

どうか、DRPLAの治療法が

見つかりますように。

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クリの病気の進行だけでなく、

千秋さんの異常も酷くなっていきました。

 

ずっと鬼の様な形相で、

話しかけることすらできない状態。。

 

私を叩いたり、

クリを怒鳴り散らしたり、、

 

クリはいつも怯えていました。

 

 

千秋さんも何かの病気だろうか?

 

もし病気でなかったら、私はクリの為にも、

離婚しなければならないかとも考えていました。

 

 

私は千秋さんに脳の検査をして欲しいと切り出しました。

 

頭痛が頻繁に起きていた彼は、

珍しく私の言う事を聞いてくれました。

 

 

2008年夏、

彼はCTの検査を受けました。

 

すると直ぐに主治医から電話がかかってきて、

「至急MRIの検査も受けるように」との事。

 

結果は、

「脳全体が萎縮している。

特に大脳はシャーベット化している。

つまり溶けている」

 

 

その電話を受けた後、

私は一人、車を仕事場の駐車場に留め、

大泣きしました。

 

「これから千秋さんはどうなってしまうんだろう」と言う

悲しみと、

「病気なら仕方がない。病気ならどんなに怒鳴られても

我慢できる。私は離婚しなくてすむ」と言う

感情と。

 

誰もいない駐車場で、大声を出して泣き続けました。

 

私は、本当は千秋さんと一緒にいたかったのです。

 

 

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千秋さんについての人生はこちら。

 

私たち家族のことを書いた著書「OHANA : 家族」の

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明日もいい日になります様に。