自分は決してお金が有り余っているわけではない
働いたお金をやりくりしてどうにか生活している
時々友人と食事に行ったり
たまに本やCDを買ったりするのが贅沢で
30年前のコートを今も着ていると言うと
伝わるだろうか
そんな慎ましい生活している
そんな自分に
またお金を貸して欲しいという人が表れた
この人は
一万円貸して、から始まった
その一万円は翌月必ず返ってくる
毎月一万円を借りに来て
その翌月に返しにくるのだ
そしてまたすぐに一万円を借りに来て
翌月に返しにくる
子供の頃からの知り合いなので
うちに来て
どっしりと部屋に座り込み
出した缶コーヒーを2本くらい飲んで
仕事が上手くいかない話をして帰って行くのは
いつものことだった
今思えば
自分もかなり暇だったのだなと思うが(笑)
当時はその知り合いの話を聞いて心配したものだ
かなり前の話なので
時系列があやふやだが
ちょうど結婚したばかりだったと思う
奥さんとちゃんと話せば良いものを
奥さんには話す事が出来なかったのだろう
奥さんの事も自分は知っていて
知り合いはそんなこんなでお金がなかったので
友人達と
手作りの結婚式みたいなものもした
しばらくして
子供が出来たのだが
知り合いは相変わらず定職に就けなかった
子供が出来た事で
奥さんは仕事をやめて。。。。嫌な予感はしたが
「お金を貸して欲しい」
と言われた
またか。。。。と内心思ったが
お腹の子供を見殺しにはできなかった
(お金を貸さなくても見殺しにしたわけではなかったという事は今ならわかる)
タイミング良くというか悪くというか
前の記事で書いた方からの返金が手元にあった
ちょうど返って来たばかりのお金があったので
それをそのまま貸した
そして
子供が生まれ
今度は家族で家にくるようになった
それでも知人は定職につけないでいた
仕事はすぐに決まるのだが
あれこれと問題を起こしすぐに退職していた
この人は働く能力はゼロだなと
思ってみていたが
生まれた子供には罪はない
ご飯食べて行きなよと
あるもので作ったご飯を出すと
まだ若かった奥さんは
すみません、ありがとうございます
と言いながら
食べて行く事が何度もあった
しばらくして
その知人が車を手放したと言って
家に来なくなった
今思えば
そのタイミングで生活保護を受けたのだと思う
だいぶたって
子供が3人に増えていて
随分羽振りがよくなっていた
これも生保の悪い見本だなと気づき
お金を返して欲しいと伝え
返してもらった
もうお金貸すのはやめようと思った
もうひとつ
お金を貸したという話しがあるのだけれど
かなりスペシャルな内容なので
それはまた日を改めて書こうと思う
念の為に書いておくけれど
自分は余計なお金はどこにもない
底辺のひとりだ