形成外科の診察で
自分の身体をみていた教授が
『ん?』
『あれ??』
『なんだ赤いぞ』
『ちょっとこれは皮膚科だな
ね、これ皮膚科だね』
と他院から来ている女医の顔を見る
女医も
『あぁ本当だ、赤くなってますね』
教授が
『ちょっと下っ腹も見せて
あ、こっちも赤い
皮膚科だわ』
二人の医師たちは
『これは皮膚科だね』と言って頷いている
皮膚科のかかりつけはあるが
今日のように前の見えないくらいの雪の降る日に
かかりつけにいくのはしんどいと思うし
そもそもこの中に皮膚科があるのにこの状況でどうしてかかれないのだと思うが
ルールなので仕方ない
大学病院の中の皮膚科にかかるのはかかりつけ医からの紹介がないとかかれない決まりがあり
以前はもう少しそのルールは緩かったが
今はきっちりしているのは母の通院でわかっている
移動は大変だが
自分としてもかかりつけの皮膚科の先生が良いし
まぁ、仕方ない
身体がしんどいので
大学病院が終わったらはやく帰って少し休もうと思っていたのは夢と消えた
大学病院で会計を終わらせ
しんしんと降り続く雪の中
前がほぼ見えない状態で車を走らせかかりつけの皮膚科へ向かった
どうにか無事にたどり着き
悪天候が幸いしたか
さほど待たずに診察に呼ばれた
診察に入り
大学病院の形成外科での診察の時に
医師たちに口をそろえて『皮膚科だ皮膚科だ』と言われ、すぐこちらへ来た事を話すと
以前その大学に勤めていた皮膚科の医師は可笑しそうに笑っていた
またここで服を脱ぐのかと思ったが
ハイテンション生地のワンピースだったので
脱ぎ着はしやすかった
皮膚科の医師は皮膚の状態をみてくれ
医師『最近新しいお薬を飲み始めましたか』
自分『う~ん····目薬は昨日から使っています』
医師『いや目薬は大丈夫。飲み薬は?』
自分『う~ん特に変わってないです。.....あ......先週体調を崩して眩暈がしていたので眩暈の薬を少し飲んでました』
医師『眩暈の薬か·····他は?新しい何かない?ビタミン剤とかは?』
自分『病院からのお薬以外は飲んでないです』
体調を崩し気味だったので
何か忘れているかもと
お薬手帳を開けて医師と二人で見てみたが
自分の記憶通り、新しい薬を飲んでいる事はなかった
原因はハッキリわからないけれど今日は注射を一本うつこと
あとは飲み薬を2種類出すけれど
その薬が効くかどうかあまり日にちをあけないで来て欲しいと言うので
今週の土曜に父を連れて来る予定なので、その時でも良いか聞くと
ちょうど良かった、と、3日分の薬を処方してくれた
そういえば赤くなっている部分の手術した辺りに関しては
痒みも時々あった
赤くなっているといえば赤くなっているけれど
もともとかなり色白で触ったらすぐに赤くなる肌なので
病的なものだとは思わなかった
痒みは乾燥か、手術後の回復のものだと思っていたがそうではなさそうだ
大学病院の形成外科でも
かかりつけの皮膚科でも
自分で見てもこれはおかしいと思う赤さが
手術をした右側の胸~下腹辺りまで広がっている
皮膚科で出されたのは飲み薬だけで、痒いからといって塗り薬はない
身体の中からの問題なので、外から薬を塗っても意味がないそうだ
はぁー
身体が怠いのが続いていた理由は
これだったのだろうか
原因はまだわからないけれど
もう新たな病気と闘う事はしたくない
ただの疲れだと良いな······
注射をして貰い
薬局でお薬をもらって
スーパーで食料を買って家に帰ったら
もうへとへとで
お腹の調子も悪く
ご飯も入っていかないので
無理に食べることはやめて
寝ることにした
一夜明けて
患部周辺、、胴体の赤さは変わらずで
以前から痒さを感じていた胸の中心部分が更に痒さを増している