1118の日なので更新しましょうそうしましょう

 

もう4回目になります立ち試聴のレビューになります。

前回も結局ピンとくる機種があまり紹介できなかったので今回こそマシマシで行きたい所。

立ち試聴は基本現行機種って事になりますが、生産終了機にも気になる機種がいっぱいあります!

次は座りでじっくり中古を聴きに行きたいなぁ…

 

試聴セレクトの基準は気になっている機種とメーカーを広く。値段とか見ずに聴きました。

 

※立ち試聴の為、パッと聴いて帯域バランス等、気になる箇所があり自分の選択肢に入らないなと

 思った機種はあまりじっくり聴き込んでいません。その為オススメ機種以外のレビューは薄めです。

 その他イヤピやフィッティングも試聴機そのままです。(たまに入らない時はイヤピ変えています)

 

①MEZE Audio RAI PENTA

本当に高級感が凄い。音導管周りの作りもすごく好み。


<オススメ度>☆☆☆☆☆ (試聴)

わりとマニアックなメーカーのヨーロッパホン。一般人は知らない。

見た目、手触り共にメッチャレベルが高い。ほんとにカッコいいし綺麗。フィット感ももちろん良好。

4BA1DDのハイブリッド機で、配置は低/中/高の3Wayで1DD/2BA/2BA。

音導管も金属のフルメタル製です。


【音の特徴】
<バランス>高域5・中域6・低域7
印象としては高音がやや遠めに聞こえる。が、出ている高音はとても良い解像度。
基本的に低音がメインの帯域バランスになっていて、アタック感と音圧が強く非常に良い低音。

やはりDDとBAのハイブリッドで低域がDD、中高域にBAの配置は正義ポイント高いのかも。

ダイナミックの低音はやっぱり良いよね…んでBAの響きの良い高音がどちらも楽しめる機種です。

そして低域重視型ではあるが、他の帯域の邪魔をすること無くしっかり聞こえるのは多ドラの恩恵か。

流石5ドラ。

【総評】

本物の低音ホン。

低域が他の帯域を潰さず、その上でしっかり強調されている。BAによる中高域の解像度もハイレベルで

やや控えめに調整されているがバランスは崩れていない。

フラットよりのバランス系低音ホンではちょっと物足りない人にはまさにピンズドですね。

重低音の響きもとても良く、モヤつきも一切無い本物の低音ホンです。

 

②Oriolus Reborn

見た目はかなりシンプル。PW AUDIOケーブルはもうトレードマークですね。


<オススメ度>☆☆☆☆☆ (試聴)

Oriolusはエントリーからハイエンドまでバランスよく発売してくれる良いメーカーだと思う。

ハイブリッド機が特徴のメーカーですね。ハイブリッド好きなら是非Forsteniから聴いてみて欲しい。

Rebornはわりと高い方。本体の形状はいつものOriolus。フィット感もいつもどおり良好です。

3BA1DDの4ドラで構成は未発表?1DD/1BA/2BAあたりかな~と思います。
見た目は地味です。ケーブルはいつものPW AUDIO No.5ですね。

【音の特徴】
<バランス>高域6.5・中域5.5・低域6.5

とても帯域バランスが良い。上から下まで適度な量でフラット寄りの優等生サウンドです。

この価格帯になってくると優等生サウンドである事が逆に特徴が無いと言われてしまうこともありますね。

でも優等生というよりは万能型に近い。低音の気持ちよさ、中域の分離の良さがしっかり両立しており、

特に高域の響きの良さは感じました。


【総評】

特徴的な味付けをあまりしない、純粋に音楽を求められるように表現するイヤホン。

そのバランスの良さを無味無臭と感じるか、器用万能と感じるか、そこをどう評価するかで二極化しそう。

まぁ確かに新品で買うと結構なお値段なので悩みどころかもしれない。

値段に見合った音はしているので、選んで後悔はしないはず。

 

③FAudio Passion

シンプルだけどオシャレなデザイン。作りもしっかりしている。


<オススメ度>☆☆☆☆☆+ (試聴)

FAudioといえばDD1発。他にMajor・Minorがあるがどちらも良い。凄く期待できるメーカーです。
形状はMajorとほぼ同じ。こちらも2pinです。フルメタル製で黒に銀のラインがカッコいい。

フィット感も良好。ノズルが金属フィルタなのも合格。ここがメッシュシールだと減点です。



【音の特徴】
<バランス>高域7・中域5.5・低域7

ハチャメチャに良い。これは価格を超えている。

割としっかりドンシャリバランスではあるが、キレの良いスピード感抜群のサウンドでノリの良さは最高。

低音域の音圧としっかり抜けていく気持ちよさは素晴らしい。ダイナミックドライバの良さが出ている。

高音域の響きの良さも抜群で、各帯域の分離の良さも相まって多ドラのような情報量の多さです。

下はズンズン来て上はキラキラしていて、中域は被ったりへこんだりしていない。
かなり理想のバランスです。リスニングバランスとしてはものすごい完成度を誇りますね。

【総評】

価格、音質共に凄くオススメの機種。買えないほど高くなく、買えば価格以上の価値を感じる。

これが中価格帯の良さですよね。その中でも素晴らしくよく出来ています。

ダイナミック1発はSENNHEISERのイメージだったんですが、今やFAudioに変わりつつあります。

超オススメ。

 

④Noble Audio KHAN

見た目はかなりキレイ。CIEMっぽい柄。

 

<オススメ度>☆☆☆☆  (試聴)

NOBLEといえば楕円形の変わったイヤホンでしたが、今回は割と普通の形状。フィット感は良好。

ピエゾドライバーという新要素を搭載。ビープ音用のスピーカーやインクジェットプリンタの噴射機構に

使われている素子ですね。細かく素早い振動に向いているそうです。

6ドラで3種のハイブリッド。構成は低/中低/中高/高の4Wayで、1DD/2BA/2BA/ピエゾとなります。

フィルタは金属メッシュ。

【音の特徴】
<バランス>高域6.5・中域5.5・低域6
高域の主張がかなり強い。多分ピエゾドライバーの特性なんだと思うけど、ちょっと強すぎる…

強いシンセパッド系やシンバル系の音は苦手っぽく、音の粒が粗い印象を受けてしまう。
全体的な音質や解像度は確かに優れているが、高域がちょっと強いですね。

低域も比較的よく出ていますが、音量的に上げると高域がキツイので少し控えめになります。

傾向としては高域寄りの弱ドンシャリ。

【総評】

30万円という価格を考えると、やはりバランスの悪さ、新技術の完成度に不満が残ります。

ピエゾ素子をドライバに使うという開発にお金がかかるので仕方ないのですが…

それでも金額は音の完成度に対して払いたいので、さらなるブラッシュアップに期待しましょう。

 

⑤MoonDrop KXXS

上品でシンプルな美しさです。フェイスプレート部はいくつか角度が入っていて高級感もあります。

 

<オススメ度>☆☆☆☆☆ (試聴)
中国の水月雨というメーカーです(海外展開名がMoonDrop)。聞いたことないですが、FujiyaAvicでは

前から売っていたようです。最近は中華のメーカーも独特ないいイヤホンをよく出しますね。

見た目も上品でフルメタルならではの高級感があります。フィット感もいいですね。

DD1発ですが、重量が結構あるのでイヤピースでしっかり保持するのが重要そうです。

いい感じの金属メッシュ!

【音の特徴】
<バランス>高域6・中域5.5・低域6
キレの良い輪郭の整ったいい音です。解像感はかなり高く、各帯域共に分離もしっかりしています。

特に重低音の下の響きとアタック感に優れています。とても低域のノリが良い。いい音です。

また中域も埋もれずちゃんと分離しており、それほど主張はしてきませんがよく聴こえます。

高域はシンセパッドやシンバル系の音の粒がバラけずなかなか纏まっており、なめらかさもあります。
総じて文句の出どころがない、元気系の優等生サウンドといえます。絶対価格以上の音。

【総評】

こういう音が好きです。同じく1DDのPassionよりは若干フラットに寄っている感じですね。

バランス感に優れていて、低域がグッと出ていて、輪郭がハッキリしている。全部揃っています。

最高の一本は他にあるかもですが、とりあえず一本欲しいタイプのイヤホンですね。

買って損はしないと思いますね~。かなりオススメ。

 

 

以上5機種のレビューでした。

今回は高評価な機種がいっぱい出せてよかったです。

特にFAudioはMajorもかなり良く出来ていたので、安定のメーカーとしても非常に信頼できそう。

 

今回も高級機種は多いですが、2万~5万程の機種でも良い物は沢山ありますよね。

そういうイヤホンは価格を超えた音をしていることが多くて好きです。

30万のイヤホンが30万の音をしていることもあんまりないですし、2万のイヤホンで4万の音がする方が

嬉しかったりする。そういう意味で中華のOH10やKXXSはとても良いですよ。

好みが合いそうだな~って人は是非試聴、もしくはポチってみて下さい。損はさせませんよ~

 

以上、いいイヤホンの日でした。

 

↓バックナンバー

イヤホン試聴まとめレビュー①

イヤホン試聴まとめレビュー②

イヤホン試聴まとめレビュー③

 

↓次回

イヤホン試聴まとめレビュー⑤