11の魔法で子ども指導  -37ページ目

11の魔法で子ども指導 

池上正さんの「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」という本を教科書に、

フットボール指導から学んだノウハウを活かして、

戦術的ピリオダイゼーション理論をベースとした『複雑系の指導』を追求中!!




昨日クラブチームのスタッフミーティングがあり、U-10の初公式戦の報告をしました。


うちのヘッドコーチはA級U-12ライセンスの講習会でいらっしゃらなかったので、すり合わせる意味でもできるだけ詳細に報告しました。



まぁ、コテンパンにダメ出しされましたけど(笑)

「言ってもらえてる内が花」だと僕は思っているので非常にありがたいお言葉でした。





その話の中で、僕は「団子サッカー」についての話をしました。


以前から書いてます通り、僕は「団子サッカー」については全くもっておかしいと思ってきました。

攻撃においては、団子であることによってオンの選手の周りにはスペースがないのでプレーできません。

オフの選手もボールに寄ってしまっているんで、パスコースを作っておらず、オンの選手の選択肢を奪っています。

攻撃はまずは「突破」の動きですが、「幅」と「厚み」がないと攻撃はできません。

団子はまさしく「幅と厚み」を奪っており、攻撃にとってはあってはならないと思っています。


では、守備はどうなのでしょうか?


守備は団子であることによって、「集中・集結」します。

「集中・集結」によって、数的優位でボールを奪うことができます。

比較的高い位置で奪うこともできるでしょう。




ただ僕はここに疑問が生じてきます。


ひとつは・・・

「集中・集結」によってボールは奪えますが、個の守備力としてはどうなのでしょうか?

「集中・集結」という戦術にごまかされて、個人の守備力の問題は露出しない気がします。

(あまりにも個人の守備力が低いので、現段階はこの方法で守備をしようという方針なのかもしれません。

個人の守備力は合宿で強化するつもりなのですが・・・)


ふたつめは・・・

団子で奪いにいくと、攻撃に移りかわった時に「幅と厚み」のある攻撃をするのに時間がかかります。

オフの人間が「幅と厚み」を作る時間が必要なんですよね。

そうなると「ポゼッション」が必要であります。

しかし、その「ため」を作れる選手が非常に少ない。

「ため」を作れないのを子どもらがよく知っているから、オフの選手がオンの選手によっていく。

今週から「突破をするための奪われないドリブル」をするために、「スクリーン&ターン」のトレーニングを行っているのですが・・・

だからといって、団子はOKなのでしょうか?(しょうがない団子とはいえ)




本を読んだり、現地のコーチから話を聞くと・・・

「スペインでは団子サッカーなど存在しない」らしいのです。

幼少時代からレベルの高いリーが・エスパニョーラを観ており、団子すら頭にないとのことです。

きちんとしたオフの選手のポジショニングが身に付いているのでしょう。


僕もそれをヒントに試行錯誤しているのですが・・・


日本ではできないのかもしれません。




日本の子ども達はテレビでサッカーの試合を観ても、一部分しか観ていないのかもしれない。

簡単にいうと、ファンタスティックなプレーやゴールシーンしか観ていないのかもしれない。

傍にサッカーをよく知る大人がいないのかもしれない。

Jリーグの人気の低さ・サポーターの暴動など・・・

生で試合を観る機会が少ないのかもしれない。


そんな子ども達は、「団子サッカー」を経験せざるをえないのかもしれませんね?


まだまだ色んな要素があるんですけど・・・


現在のクラブチームの体制や、日本のサッカー界の状態を考えると、

「団子サッカー」は通らざるをえないかもしれません。

もちろん、僕はそれを排除する方向では動いていきます。




「団子サッカーなんてありえない」ジュニア育成の時代は・・・

まだまだ先になるかもしれません。



そのためにも、きちんと「団子サッカー」の原理と要因を分析していきたいと思います。







昨日のフットサルスクールですが・・・


やっと晴れてくれたので、前回から暖めていた「コミュニケーション」トレーニングを行うことにしました。

アイコンタクトトレーニングは、ビブスがきちんと番号順に揃っておらず、予想外のトラブルで行うことができませんでしたが・・・(他のやり方を、帰ってから気づきました)

それ以外のトレーニングを、子ども達も楽しみながら行うことができました。



僕がこのトレーニングを行おうと思った理由が3つあります。



① プレースキルしかトレーニングしない、他のフットサルスクール・サッカースクールとの差別化


② 保護者の方々に間接的に参加してもらい、自分の子どもの言語技術の低さを実感してもらう、そして原理を理解してもらう


③ 言語技術&ロジカルコミュニケーションの習得へのきっかけ作り



『ロジカル・コミュニケーション』とは・・・
ものごとを順序だてて考え、論理的(ロジカル)に考え、それを言葉で表現するということです。

その言葉であらわす技術が「言語技術」なのです.。





実際トレーニングを行った上での感想を言いますと・・・


ボディラングレージトレーニングでは、思ったよりも能力の高さを感じることができました。

ボディラングレージは身体の部分をどうやって使うか?という発想力と、身体を使って表現しないといけないので、恥ずかしがらない積極性が必要になります。

最初は多少なりとも恥ずかしがっていた一部の子ども達も、最後に行った誕生日順に並ぶトレーニングでは積極的に行っており、スクール生達はびっくりするぐらい速く並ぶことができました。




では、ボイスコミュニケーションのトレーニングではどうだったかというと・・・

最初の方は・・・「右!少し右!!」とか「そこを上がれ!」という抽象的な発言が目立っておりました。
そこで、よりボールを置いてある場所・コーチにボールを渡す場所を困難にしてみると・・・

「目の前に●●があるから、気をつけて、右に15度ぐらい方向変えてみて!」

という発言も飛び出すほどの上達ぶりでした。

もちろん途中のコーチングの段階で促しており、うまく子ども達に理解させれたのはうれしい限りです。

他のスクールスタッフも気に入った様子で、今後積極的に取り入れていきたいと思ってくれました。




うちのスクールは週2回制ですが、1回でもOKで、回数により金額が変わります。

フットサルもやりこめば、サッカーでは習得できない技術も養えるのですが、サッカーだろうがフットサルだろうが基本技術は一緒であり、その段階までいっていない場合は、トレーニングにさほど違いはありません。

劇的にうまくなるトレーニングメニューなど存在せず、どこもやってることなんて一緒です。


子どもや保護者の皆さんは、「フットサルをやる」=「サッカーが上手くなる」と勘違いされており、他のフットサルスクールやサッカースクールと同じことをしていては、負けてしまいます。

なので、この様なトレーニングを行い、保護者の方々とのコミュニケーションも計り、スクールと他指導者との差別化を計ろうとしています。





少し話はそれてしまいましたが・・・今回のトレーニングで大きく気づいたのは、やはり子ども達の言語技術の低さです。

ボディラングレージなどのコミュニケーションについては非常に良いのであるが、ボイスコミュニケーションになると、決して高いと言えないだろう。

トレーニングを観て頂いていた保護者の皆さんには説明しましたが、「言語技術」や「ロジカルコミュニケーション」は、日々の習慣により大きく向上させることができます。

スクールでトレーニングしただけで向上するものでもありません。


なので、一度「親子フットサルスクール」を開催して、「言語技術」と「ロジカルコミュニケーション」の重要性を体験してもらう必要性もあるかもしれませんね。



そのためにも、僕自身の向上も必須ですね。


三森ゆりかさんの『イラスト版 ロジカルコミュニケーション』を読んで、勉強しよっとо(ж>▽<)y ☆

さぁ・・・ 「U-10の初公式戦」シリーズ最終章(笑)

指導者編です。




前回の文章でも書きましたが・・・

「大会全体としては、大人の自己満足の大会に見えてしょうがありませんでした」



その理由として大きく上げられるのが、保護者やコーチからの子どもに対する罵声でした。

もちろんチームによって様々ではありました。

結果しか見てないから罵声が出るんでしょうが・・・

点を入れても喜ばない子ども達。

コーチの顔色観てプレーする子。

本当にかわいそうでした。


よそのチームのコーチングを観ていると、色々なことが学べて楽しかったです(笑)

ベンチにコーチが4人もいて、それぞれが勝手なコーチングしているチーム。

子どもにマジギレしているコーチ。

子どもに具体的なプレーを指示してしまい、その子どもは理解しておらず、何度も同じ失敗をしているチーム。

子どもをコーチングで、ロボット様に指示しているチーム。


あんまり興味のひくコーチングをされておられる方はいなかったです(°Д°;≡°Д°;)






肝心の僕はというと、別学年担当のコーチにアシスタントに入ってもらい、試合後に僕のコーチングについて指導を頂きました。

僕の課題はこんな感じです。


1日目ですが・・・

・サッカーの原理原則には沿っているが、整理不足により、理解の深さが見えてこない。

・理解不足からくる、言葉の矛盾。

・全体に伝えたい気持ちはわかるが、具体的に誰に言ってるのかがわからない(=もちろん伝わってない)

・シンクロコーチングのタイミングの悪さ(これすごく苦手です)。

・5W1Hをきちんと言ってあげる。


ほんとまだまだです(-"-;A



ということで、1日目の夜にきちんと原理原則の整理と、テーマに対する整理・分析を行いました。

2日目はコーチング方法についての指摘はなかったです。


その代わり、指導方針の違いにより意見の食い違いは出てきました。




僕は基本的に「団子サッカー」はあってはならぬものだと思っています。

ただし、攻撃において。


守備では、守備の優先順位2位にある「集中・集結」が行え、この世代に大事な「奪いにいく」習慣付けをつけさせることもできますので、団子に関してはこだわりません。

パス出させなきゃいいんだし、高い位置でボールも奪えるし。

今はそれでも充分であろう。


ただ、攻撃における「団子サッカー」は、絶対的にあってはならぬもんだと思っています。

本来あるべきスペースもなければ、オンの選手は周りにスペースがないのだから、きちんとしたプレーもできない。

団子だから相手には必ずボールは当たるし、「ポゼッション」すらできません。

もちろんゴリゴリドリブルは相手にひっかかるから前にボールを運べない。


うちのチームの下手な子は、オフの選手が意味も無くオンの選手によってしまうので、それに相手DFもよっていき、団子になっていました。

よりすぎた無意味なポジションにいるんで、パスコースもないから選択肢もないわけで、オンの選手はドリブルしかない。

だから団子にドリブルするしかない。

悪いことづくし・・・

キック技術やドリブル技術が低いことを子ども達が一番よく知っているので、近くによって貰おうとしてしまうんでしょうけど・・・



しかし、このアシスタントコーチは「団子サッカー」がOKの人でした。

「団子サッカー」は必ず通るべき道筋だと思っている人だったのです。



Bチームの最終試合。

これに勝てばもう1試合。負けたらこれで大会は終了。

そのコーチは、「これは勝たしたらあかんな」と言い出し、僕の横でコーチングし出したんです。

もちろん、方向性の違うコーチ2人がコーチングするのはタブーなので、ここは僕が黙っていました。

(立場上、アルバイトですから)



こいつの指導で子ども達がどう変わるのか観てやろう・・・



予想通り「団子サッカー」汗


確かにシンクロコーチングの方法や言葉掛けは勉強になるけど、指導方針が違うからなぁ。

子ども達は「団子サッカー」で全く攻めれず、フィールドを行ったり来たりで疲れていました。

しかも、さんざんコーチングしといて試合終了5分前になったら、次のWチームに試合が始めるので、そちらに行ってしまいました(;´▽`A``


なんじゃそら(笑)


結局そのWチームの試合はまかせちゃいました。



その後・・・

Wチームの最終試合も、前半コーチングしようとしてきたので・・・

前半は好きにやらせ、ハーフタイムで僕が修正。

後半は僕のコーチングにて行いました。

なら、きちんとポゼッションして得点したんすよ。

攻撃チャンスも格段に増えました。


その頃には口出ししなくなりましたよ(笑)


おかげで、自分の指導観に自信がつく内容となりましたけどね!





本当に指導って奥深いですね。

でも今回で自分自身も成長することができたので、非常に良い機会であったと思います。