「団子サッカー」は日本では通らざるをえないのか? | 11の魔法で子ども指導 

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池上正さんの「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」という本を教科書に、

フットボール指導から学んだノウハウを活かして、

戦術的ピリオダイゼーション理論をベースとした『複雑系の指導』を追求中!!




昨日クラブチームのスタッフミーティングがあり、U-10の初公式戦の報告をしました。


うちのヘッドコーチはA級U-12ライセンスの講習会でいらっしゃらなかったので、すり合わせる意味でもできるだけ詳細に報告しました。



まぁ、コテンパンにダメ出しされましたけど(笑)

「言ってもらえてる内が花」だと僕は思っているので非常にありがたいお言葉でした。





その話の中で、僕は「団子サッカー」についての話をしました。


以前から書いてます通り、僕は「団子サッカー」については全くもっておかしいと思ってきました。

攻撃においては、団子であることによってオンの選手の周りにはスペースがないのでプレーできません。

オフの選手もボールに寄ってしまっているんで、パスコースを作っておらず、オンの選手の選択肢を奪っています。

攻撃はまずは「突破」の動きですが、「幅」と「厚み」がないと攻撃はできません。

団子はまさしく「幅と厚み」を奪っており、攻撃にとってはあってはならないと思っています。


では、守備はどうなのでしょうか?


守備は団子であることによって、「集中・集結」します。

「集中・集結」によって、数的優位でボールを奪うことができます。

比較的高い位置で奪うこともできるでしょう。




ただ僕はここに疑問が生じてきます。


ひとつは・・・

「集中・集結」によってボールは奪えますが、個の守備力としてはどうなのでしょうか?

「集中・集結」という戦術にごまかされて、個人の守備力の問題は露出しない気がします。

(あまりにも個人の守備力が低いので、現段階はこの方法で守備をしようという方針なのかもしれません。

個人の守備力は合宿で強化するつもりなのですが・・・)


ふたつめは・・・

団子で奪いにいくと、攻撃に移りかわった時に「幅と厚み」のある攻撃をするのに時間がかかります。

オフの人間が「幅と厚み」を作る時間が必要なんですよね。

そうなると「ポゼッション」が必要であります。

しかし、その「ため」を作れる選手が非常に少ない。

「ため」を作れないのを子どもらがよく知っているから、オフの選手がオンの選手によっていく。

今週から「突破をするための奪われないドリブル」をするために、「スクリーン&ターン」のトレーニングを行っているのですが・・・

だからといって、団子はOKなのでしょうか?(しょうがない団子とはいえ)




本を読んだり、現地のコーチから話を聞くと・・・

「スペインでは団子サッカーなど存在しない」らしいのです。

幼少時代からレベルの高いリーが・エスパニョーラを観ており、団子すら頭にないとのことです。

きちんとしたオフの選手のポジショニングが身に付いているのでしょう。


僕もそれをヒントに試行錯誤しているのですが・・・


日本ではできないのかもしれません。




日本の子ども達はテレビでサッカーの試合を観ても、一部分しか観ていないのかもしれない。

簡単にいうと、ファンタスティックなプレーやゴールシーンしか観ていないのかもしれない。

傍にサッカーをよく知る大人がいないのかもしれない。

Jリーグの人気の低さ・サポーターの暴動など・・・

生で試合を観る機会が少ないのかもしれない。


そんな子ども達は、「団子サッカー」を経験せざるをえないのかもしれませんね?


まだまだ色んな要素があるんですけど・・・


現在のクラブチームの体制や、日本のサッカー界の状態を考えると、

「団子サッカー」は通らざるをえないかもしれません。

もちろん、僕はそれを排除する方向では動いていきます。




「団子サッカーなんてありえない」ジュニア育成の時代は・・・

まだまだ先になるかもしれません。



そのためにも、きちんと「団子サッカー」の原理と要因を分析していきたいと思います。