【番外7】 ツォンツォン、弟を扶養する(Ⅱ) | Silent Separation

Silent Separation

作者:顧漫

中国小説「何以笙箫默」(マイ・サンシャイン)の
日本語解釈文です。
ドラマとは若干異なっています。

Part.55 【番外7】 ツォンツォン、弟を扶養する(Ⅱ)


莫扎他は大の子供好きなのだが、どうあがいても出産することはできないので、KOお手製のお菓子を手土産にウェイウェイの家へ行き、ツォンツォンを手懐けて連れ出そうと試みる。

この日、彼はまたKO秘伝の小さなピーナッツビスケットを持ってウェイウェイ宅へ到着すると、例によって誘拐を敢行する。

「ツォンツォン、お兄ちゃん家に遊びに来ないか。お兄ちゃんが君にゲームを教えてあげるし、KOオジさんはもっとたくさんおやつを作ってくれるよ」 恥知らずな大人は柔和な顔つきをいいことに、しばしば自らをお兄ちゃんと呼ぶ。しかし、誰もいない時だけ、こんな風に名乗っている。というのも、以前そう称しているところをKO「オジさん」に聞かれた後、家に帰った途端、むさ苦しい場所で「オジさん」と呼ぶ……練習をさせられたからだ。

莫扎他は臆することなく口説き続ける。 「ツォンツォンがお兄ちゃん家に来たらさ、パパとママに時間ができるから妹が生まれるかもよ。ツォンツォンは妹、欲しくないかい?」

「妹はいらない」 ツォンツォンは小さなビスケットをかじり終え、本気で頭を振って言う。

「何でさ?」 莫扎他は不思議に思った。確かこの前は妹が欲しいと言ってたじゃないか。

ツォンツォンは悩んで言う。 「ツォンツォンが稼ぐミルク代じゃ、弟1人育てるのが限界だもん」


***


作者のコメント:

つまり、実はツォンツォンにゲームを教えたのは莫扎他……

このエピソードについてはシャンシャンとの番外編前に持ちたいと思う~~~