微微の笑顔に世界が傾く

微微の笑顔に世界が傾く

作者:顧漫

中国小説「微微一笑很傾城」(シンデレラはオンライン中!)の
日本語解釈文です。
ドラマとは若干異なっています。


テーマ:

Part.72 【ウェイウェイ X シャンシャン 番外3】 ウェイウェイ X シャンシャン 連合番外3


風騰科学技術の本部長は最近、今までにないほどのプレッシャーを感じている。

これまでは運営状況のみ気にかけていたフォン社長が突然、翼下で製作されたオンラインゲームの細部にまで関心を持ち始めた。どういう風の吹き回しだ?ディテールにこだわって干渉する。つまり、ある職業は強力すぎるから、バランスを取るため力を軽減させよ……

本部長は速やかに部下を招集して販促会議を開いた。

「諸君の中に琴楽師、こいつが強すぎると思う人がいるかい。ちょっと弱くするべきか?」

部下たちは互いに顔を見合わせる。 「前は確かにこの職業はかなり強いほうでしたが、何度か調整を行った結果、スキルはすでに相当弱くなっています。今でさえ不平不満が沸き上がっているというのに、さらに弱くしてしまったら、そもそもの存在感が発揮できなくなるんじゃないかと心配なんですが」

本部長もこの上なく苦しく思う。 「これはフォン社長からの指示なんだ。フォン社長はこれまで一切オンラインゲームの具体的なことに口を挟まなかったのに、なぜ突然……」

部下の1人が突然発言する。 「僕の記憶に間違いなければ、致一のシャオ代表が琴楽師だったんじゃないかと……もしかして、フォン社長は代表とPKをしたのでは?」

――なんと真相をつく人物がいた!

同僚たちは互いに顔を見合わせ、その可能性はありうると感じる。まず第一に、意外にもフォン社長がこういう職業の存在を知っていた――きっと自身でプレイしたに違いない。プレイしたとすれば、シャオ代表と一緒にプレイした可能性が非常に高い――そして、恐らく社長は負けたのだろう。

本部長がきっぱりと述べる。 「この件に関しては、諸君が会議室を出た瞬間、忘れるように!」

――我が社のボスが提携相手に負けたという事実を、絶対 部外者に知られてはならない!

部下は次々にうなずき、それから質問する。 「それで、やっぱり琴楽師を弱くしたほうがいいですか?」

本部長 「いいや。弱くしたところでフォン社長は勝てやしない。所詮、我々が無駄骨を折るだけだ」

部下たち (⊙o⊙)……本部長、そんなストレートな物言いをして大丈夫ですか?

本部長 「……私の、この話も会議室から出たら忘れるように」

数日後、風騰科学技術の本部長はグループ会議の後、ふらつく足取りで自分の部署へ戻ってくると、気の置けない部下に向かって涙を浮かべて心中を吐露する。 「ハン君、俺はもうダメかもしれん」

ハンは仰天する。 「今の会議で何があったんです?」

本部長 「会議でじゃなくて、会議の後。フォン社長が俺だけ残るよう命じたと思ったら、琴楽師を弱体化する件についてまた質問してくるんだ」

ハン 「そ……それで、どう答えたんです?」

本部長 「‘フォン社長、弱くしても無駄です。ならば、私がチートコードを使わせてあげましょう’って」

ハン 「……」

本部長、どうして思った事をすぐ口にしちゃうんですか?あなたは科学技術会社へ異動になって以降、技術職のオタクたちと長く過ごしてるうちに、かつての世渡りの才をすっかりなくしてしまいましたね!

本部長がふさぎこんで言う。 「ハン君よ、それでも俺はずっと職に留まれると思うかい?」

「……」 ハンはきっぱりと言う。 「本部長、僕はどこまでもついて行きます!」

はるか向こう、B市。

愚公が転がるようにシャオ・ナイのオフィスに駆け込んで来た。 「どど、どういうことだ?どうして突然、風騰科学技術が辛気臭くなった?細かい所までやけにたくさん注文をつけてくるんだぜ」

シャオ・ナイはパソコンから目を離すが、数秒でまた戻す。 「なんでもない。最近、フォン社長とゲームの中でPKする機会がよくあってな」

愚公 「……それで、大事な取引先をぶった切っちまったとか?」

シャオ・ナイは当たり障りのない返答をする。 「そんなことしやしない。相手の顔を立てて、しょっちゅう引き分けてるさ。だけど数日前、戦い終えた後、俺に訊いてくるんだ。自分のPKレベルはどのくらいかと」

愚公 「……何と答えた?俺が突然ブルーな気分になるのはどういう訳だ?何か取り返しのつかないことを言わなかったか?」

シャオ・ナイは気軽く言う。 「安心しろ。俺はいつだってオブラートに包んで話してるから」

愚公はますます絶望感に包まれた。 「いったい何を言った?」

「‘お宅の奥方と五分五分だ’と」

「……」 愚公は壁に手をつきながら出て行った。

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