2017年10月21日(土)

 

新宿ピカデリーで、『アウトレイジ最終章』

 

映画観に行く時間がなかなかとれずにいる間に『エイリアン:コヴェナント』が終わってて泣く。気を取り直してこの日は『アウトレイジ最終章』。ビヨンドがめちゃめちゃ面白かったので期待が大きかったんだが、観てがっかり。風呂敷広げたわりには物語としてしょぼいし、殺し方は前作に比べて明らかにアイディア不足だし、カタルシスがまるで得られない。滑舌が悪くて痛々しくさえあるたけしを筆頭に、みんなすっかり老いたなぁという印象。(あの中じゃ)若いピエールがまあ頑張ってたけど、彼ならもっとド変態に爆発できたはずだしな。キレる松重豊はよかったけども。確かに『ソナチネ』的な静かな哀しさが全体のトーンとしてあるんだが、それも監督の「ほら、ソナチネのあの感じ、好きだろ」という意図が見え見えで、どっか雑だし。結局自分にとってのアウトレイジは、1₌観ていて痛すぎ。2₌痛快。3₌退屈といった感じで、2のビヨンドに限るなと。あ、鈴木慶一さんの音楽はさすがにとっても効いてました。

 

2017年10月15日(土)

 

赤坂Blitzで、ビッケブランカのツアーファイナル。

 

すんげえ楽しかった。本編で全てを出し切る文字通りの全力投球っぷり、天晴ぢゃわ。構成も大胆だよね。始まって1時間近くは1曲もスローやミディアムをやらず、アッパー曲の釣瓶打ち。だからこそ、そのあとのバラード時間が沁み渡るっていう。

 

自分は2階の関係者席で観てたんだが、そこ、動かないでおとな〜しく観てる人しかいなくて、もう、すぐにでも1階のフロアにおりて、みんなのように跳ねたりしながら観たくてしょうがなかったよ。

 

それにしても、いい曲ばっかりだなぁ、いい曲しかないってすごいなぁ、ビッケは既にキラーチューンがありすぎるぐらいだな、なんてふうにも思ったり。

 

パフォーマンス自体はまだまだ粗削りだけど、彼の場合、その粗削りさにも好感が持てるというか観ていてニッコリしちゃうというか、なんか清々しいんだよね。

 

新曲なんかもそろそろ聴きたいものだー。次の展開、楽しみです。

 

 

2017年10月9日(月・祝)

 

日比谷野外音楽堂で、CHABO BAND。

 

朝霧の余韻にまだまだ浸っていたいと思いながらも、昨日は昨日で自分にとって大事なライブ。日比谷野音で、CHABO BAND!

 

チャボのライブ…というより、徹頭徹尾、CHABO BANDのライブだった。“CHABO BANDのチャボ”が野音にいた。なんたって、それがよかった。

 

もしかしたらとても特別なゲストが出るのでは…なんてことを考えていたのだけど、3時間半のステージにいたのはCHABO BANDとブルーデイホーンズの2人だけ。“清志郎との約束”について語る場面があるか…とも考えたのだが、それもなく、「雨あがりの夜空に」の始まりが清志郎の「OK~、チャボ!」というあの声きっかけだった以外に特別な演出もなかった。

 

特別なことはしない。いまのCHABO BANDのバンドとしての“いい状態”をそのまま見せる。それがよかったのだ。

 

なんたってそこは野音なのだから、チャボには特別な思いがあっただろう。が、それを前面に出すのではなく、思いは胸に抱いてチャボは歌っていた。だからかっこよかったし、だからグッときた。

 

個人的には、前半「雨!」のカッティングにこめた熱と、続く「ま、いずれにせよ」のバンドアンサンブル、その濃密さに唸らされた。後半では「毎日がブランニューデイ」がなんだかやけに胸にきたな。それと序盤、梅津さんと片山さんの登場、からの「よォーこそ」のさわり。一気に華やいでいくその感じ。そりゃあ思い出さずにいられんですよ、80年代に何度もその場所で観たRCのライブをね。

 

「じゃあもう1曲、RCやらせてくれー。珍しい曲やりたいと思って。渋谷で出会った頃にキヨシローが歌ってんの聴いて、こんな歌うたうやつと友達になりたいって思ったんだ。RCのなかじゃちょっとマニアックだけど歌わせてくれよ。「お墓」!」

 

とか。

 

「ロックンロールがあったからここでみんな出会えたんだよね。そうだろー?!」

 

とか。

 

「RCサクセションは梅津と片山がいてくれたのがとても大きかったんだ。キヨシローとよくそんなことを言ってたんだよ。人間的には最低だけど、音はメンフィスっぽいよな、なんて」

 

とか。

 

グッとこずにはいられん言葉も次から次に。

 

そんなわけで、マンダラのチャボやガーデンのチャボも大好きだけど、野音のチャボはやっぱ格別なのでした。ハッピバースデイ、67!

 

2017年10月7日(土)~8日(日)

 

朝霧JAM 2017。

 

金曜日からけっこうな量の雨が降り出し、土曜の昼頃まで降り続きそうってな予報もあったので覚悟して臨んだのだが、バスが朝霧に到着するちょっと前あたりで太陽が!  あの瞬間、気持ち、あがったな~。バスんなかで拍手が起こったくらい。

 

というわけで、今年の朝霧ジャムは1日目の夕方(ウィルコ・ジョンソンの演奏時)にちょっと降った程度で、あとは快晴。2日目の昼などは真夏のようで、日に焼けたほど。夜もいつもみたいに寒くなくて、実に過ごしやすかった。フジでもライジングでもサマソニでもがっつり降られたけど、2017年の野外フェスの締めがいい天気で本当によかったな。終わりよければ全てよし的な。

 

朝霧が「天国かっ」ってなくらい最高なのはいつものことだけど、今年はいつものフェス仲間(近い世代の女性友達2人)に加え、20代の若い友達3人が初参加。Good Bye Aprilの倉品くんとGliderのマーちゃんとエンジニアのテリーくん。人生初キャンプとなる3人と一緒に飲んだり食べたりしたのがまたとても楽しくて、新鮮だった。テリーくんはひとりでしっかり早起きして富士のご来光を拝んできたようだし、マーちゃんはワインで早々に酔っぱらって「ああ、気持ちいいなー! 来年も絶対来ましょうねー!」と繰り返してたし、倉品くんは僕の友達が作ったスープを飲んで「今まで生きてきたなかで、一番美味しいスープだ!」w。でもそれ、実感としてすげぇわかる。僕も朝霧で飲むビールやワインほど美味しいお酒はないと思ってるし、朝霧でのスープやパンほど美味しいものもないと思ってるからね。

 

お盆に札幌で鎖骨を折って、そりゃあやっぱ軽くめげそうになるときも正直あったんだが、絶対朝霧までによくするぞという思いで通院して毎日超音波かけて、だいぶよくなって。完治まではも少し時間かかるし、左腕はまだ90度までしか曲げられないのでプチュヘンザップもできないけど、でも友達が荷物持ってくれたりいろいろ助けてくれて、こうして今年も最高の朝霧ジャム……最高の景色、最高の音楽、最高のお酒を味わい、最高の時間を過ごすことができた。いや~、楽しかったなぁ~。

 

1日目に観たのはマーサ・ハイwithオーサカ=モノレール→ロジックシステム→ガーランド・ジェフリーズ→ウィルコ・ジョンソン→エゴラッピン→マウント・キンビー→カール・クレイグ。

 

2日目はチャランゴ→思い出野郎Aチーム→UA→CHON→ロードエコー→サチモス。

 

ライブについては、後日某サイトにレポ的なの書きます。とりあえず個人的にはカール・クレイグ最高ってことで。

 

 

 

2017年10月4日(水)

 

三軒茶屋グレープフルーツムーン(←2~3年ぶりに行った)で、GliderとGood Bye Aprilという大好きな20代バンドの2マンライブ。

 

Gliderを観るのはかなり久々だったんだが、年内に発売となるというニューアルバムからの新曲がどれもめちゃめちゃよかった(特に、タイトルわからんが3曲目にやったやつが新鮮な聴き心地。僕好み。あと最後にやったスローも)。わりと夏向きの曲が多いように感じたんだが、それを昨日のように涼しい夜に聴く感じもまたよし。やっぱりいい曲書くよなぁ、栗田兄弟は。ソングライティングのセンス、抜群ですね。で、前にも思ったことがあったんだが、僕は彼らの書く曲をSuperflyに歌ってほしい。絶対合うと思うのだよ。

 

後攻はGood Bye April。過ぎ行く夏への名残惜しさも混ぜつつの秋モード選曲、かな。「演奏、楽しい!」の気持ちのなかに、12月のワンマンに対する熱い思いと漲る闘志も垣間見えたり。あと、Gliderとの楽屋トークネタに爆笑。好きな食べ物、メンマってw

 

アンコールは倉品くんと栗田兄弟のコラボで2曲。聴きなれた曲も歌い手が変わればまたニュアンスが大きく変わるもので、そこから楽曲のよさの再発見も。Gliderの「マリーゴールド」、マサハルくんが歌うとオアシスっぽいニュアンスが見えるんだが、倉品くんが歌うと優しさとセンチメンタル成分が浮き出てきたり。みたいな。

 

この両バンドが互いにリスペクトしあってて、仲良しで、っていうのも、僕にはなんだか嬉しいのです。

 

 

 

2017年9月30日(土)

 

渋谷クラブクアトロで「PIT VIPER BLUES~T字路s 秋の2マンツアー」。出演はT字路sと、吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ。

 

「やっぱり人数の多いバンドじゃなきゃ出せないものってある。だけど、ふたり組だからこそ表現できる世界というのもある。何人編成でやったって、音楽は果てしなく、まったくもって素晴らしい。」(T字路sのホームページに掲載された妙子さんからの文より抜粋)

 

そんな妙子さんの思いから企画されたT字路sの2マンツアーの東京編。因みに大阪の相手はOLEDICKFOGGY、名古屋はかつて妙子さんが在籍していたOi-SKALL MATESだったそう。オイスカとT字路sってのは観てみたかったな。

 

この日の先行は、招かれた吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ。僕はだいぶ久しぶりに観たけど、客席後方からギター弾きつつ吾妻さんが登場する場面からもう最高。初めて観るらしいT字路sファンたちもグッと惹き込まれて楽しんでいるのがよくわかった。「大人はワイン2本まで」って曲、よいなぁ。僕なんかまだ子供だな。

 

後攻のT字路sは今年だけでもう6~7回観てるけど、フジの大舞台での大活躍が反映されてか、以前にも増して自信に満ち溢れた堂々たるステージ。僕のまわりには欧州の方と思しきお客さんがけっこうたくさんいたんだが、きっとフジで観て好きになったんでしょうね。なんかのメディアで「観るべき日本のバンド」の上位に選ばれるくらい、フジのステージは大好評だったゆえ。

 

ハイライトは、バッパーズの演奏で吾妻さんと妙子さんがデュエット(というか妙子さんは主に台詞担当)した「人間だって動物だい」、そして「電気椅子」。バッパーズ版の「電気椅子」、スペシャル感あったな。なんならレコーディングしてほしいくらい。

 

12人の大編成と2人だけの小編成。“粋”の12人と“情熱”の2人。行き方は異なれど、音楽的にも心意気的にも、重なるところいろいろ。大人がちゃんといい気分になれるライブでした。

 

で、帰りは久々に居酒屋でひとり呑み。鎖骨骨折から約7週間ほぼ禁酒してたんだが(飲むと熱をもって傷が痛むため)、こういうライブのあとは呑まずにおれぬ。やっぱお酒はいいねぇ、なんて久しぶりに。

 

2017年9月26日(火)

 

ビルボードライブ東京で、テラス・マーティン(1stショー)。

 

主役含めバンドメンバー全員が涼しい顔でさりげなくすんごい技術を見せてて、わぁ、恐ろしく贅沢なライブをいま自分は観てるんだなと思ったり。わけてもドラムのトレバー・ローレンス・ジュニアさん。ラクラクと変則的な(それでいてセンスのよさがビンビン伝わる)リズムを叩いてて、すげえなこの人って思って観てたんだけど、帰って検索したらケンドリック・ラマーやらアリシア・キーズやらブルーノ・マーズやらエド・シーランやらの作品でも叩いてる人だった。なーるほど。個性の異なる女性ヴォーカルふたり(どちらもマーティンの新プロジェクト、ポーリーシーズで歌ってますね)もいい感じで、特にローズ・ゴールドさんというアフロのお方はエリカ・バドゥの流れを汲んだ歌の温度感でよござんした。で、主役のマーティンさんはプレイ時はクールなんだが、曲間でまあよく喋ること。今夜もビルボ東京にて。

 

ところで行きのエレベーターでピンクの髪が目を引く若い女の子と一緒になって、へー、こういうコもテラス・マーティン観にくるのかぁと思ったりしたんだが、帰宅してツイッター見てたらそのコ、なんと2部のほうのステージにあがってバンドと共演したそうな。存じ上げなかったんだが、ユッコ・ミラーというサックスプレイヤーだそうで。へぇ~~、っていう。

 

 

 

 

2017年9月23日(土)

 

新宿シネマカリテで、『ギミー・デンジャー』。

 

イギー・ポップの、というより完全にストゥージズのドキュメンタリー作品。ストゥージズという稀有なバンドの足跡が時系列に沿って描かれている。それは当然のことながらドラマチックでグッとくるんだけど。“ジム・ジャームッシュならでは”という作りを期待していた自分としてはちょっと肩透かし。両者による化学反応はさほど大きく感じられるものではなかったような。イギーに気を遣いすぎたか、ジャームッシュ。

 

基本、イギーひとりのインタビューで成り立っていて、映画的な動きが思ってたより少ないので(ライブシーンもぶつぶつ切っていく)、「絶対に劇場で観なきゃダメ」な作品ではないかもしれん。が、とはいえイギーのエネルギー量と言葉の重みにはやっぱやられますよ。「ロックの殿堂」のスピーチがあまりにも素晴らしい。歴史に残る名言ですね、あれ。

 

 

 

2017年9月21日(木)

 

渋谷クラブクアトロでリアン・ラ・ハヴァス。

 

満杯。ひとりだけで1時間半近く。歌声もギターの音色も容姿も心もただただ美しかった。まさに珠玉。溶けました。

 

本編最後のあのシンガロング、赤レンガ倉庫だったらどんなだっただろう‥‥。言ってもしようがないけど、やはりBNJFでも観たかった。

 

2017年9月16日(土)

 

渋谷wwwで、PAELLAS。

 

なんといってもAnanくんのギター・カッティングがとてつもなく気持ちよく、MATTONくんのファルセットが浮遊する感覚でそこにノルと、こちらのカラダもふわっと浮くよう。ああいう「夜のムード」を作れるバンドは日本では稀有。サイケデリックな感覚は最早なく、洗練された歌ものダンスミュージックといった感じ…かな。インディーR&B的なアプローチだとよく指摘されるし前作なんかは確かにそうだったけど、今夜観ていて僕はふとロキシーミュージックみたいな方向に進むといいんじゃないか、ああなれるんじゃないかと思ったりも。とっても可能性感じたなー。

 

比較するつもりはないけど、個人的にはSuchmosより遥かに好み。