2017年10月21日(土)

 

新宿ピカデリーで、『アウトレイジ最終章』

 

映画観に行く時間がなかなかとれずにいる間に『エイリアン:コヴェナント』が終わってて泣く。気を取り直してこの日は『アウトレイジ最終章』。ビヨンドがめちゃめちゃ面白かったので期待が大きかったんだが、観てがっかり。風呂敷広げたわりには物語としてしょぼいし、殺し方は前作に比べて明らかにアイディア不足だし、カタルシスがまるで得られない。滑舌が悪くて痛々しくさえあるたけしを筆頭に、みんなすっかり老いたなぁという印象。(あの中じゃ)若いピエールがまあ頑張ってたけど、彼ならもっとド変態に爆発できたはずだしな。キレる松重豊はよかったけども。確かに『ソナチネ』的な静かな哀しさが全体のトーンとしてあるんだが、それも監督の「ほら、ソナチネのあの感じ、好きだろ」という意図が見え見えで、どっか雑だし。結局自分にとってのアウトレイジは、1₌観ていて痛すぎ。2₌痛快。3₌退屈といった感じで、2のビヨンドに限るなと。あ、鈴木慶一さんの音楽はさすがにとっても効いてました。