2018年3月14日(水)

 

ビルボードライブ東京で、高野寛×宮沢和史×おおはた雄一(1stショー)。

 

とてもいい音色のアコギと優しい歌×3。深い関係性だけあって実に息の合ったアンサンブル。ただただあたたかな時間が流れていた。自分的にはとりわけ高野寛さんの新作『A-UN』の中で一番好きな「とおくはなれて」にじ~んときました。

 

あと、「アリスです」「アリスはギター3人じゃないけどね」「(宮沢がチンペイさんの声真似で) ありがとう!」。ここのくだり、笑ったw

 

2018年3月11日(日)

 

新宿ピカデリーで、『ブラックパンサー』。

 

前評判がめちゃ高かったし、米国で激ヒットしてるっていうし、マーベルの最高傑作なんて声もあったし、何よりシビル・ウォーで初登場したときの印象が鮮烈だったのでチョー期待してたんだけど、ちょっと期待しすぎたかなぁ。まあ普通には面白いけど、自分の期待を越えてはこなかった。主要キャストがアフリカ系俳優で占められてることとかテーマ性とかの意義はよくわかるんだけど、ほかのマーベル作品に比べるとお話が地味で、ティ・チャラさんのキャラも(個性の強烈なほかのヒーローたちに比べると)わりと薄味。女性たちのほうが映画のなかで生き生きしてるように見えた(とりわけシュリちゃんが溌剌としてて可愛くて、彼女の躍動がもっとも気分あがったわぁ)。あ、あとワカンダ王国、あんなに文明の進化した未来都市なのに、みんなの戦い方はプリミティブなの、なんでやー?w

 

2018年3月10日(土)

 

渋谷サラヴァ東京で、糸奇はな。

 

一昨年の全国流通初シングルが出るタイミングで出会った(出会わせてもらった)シンガー・ソングライターの、この夜が人生初ライブ。素晴らしかった!

 

徹頭徹尾、糸奇はなの世界観。始まりから終わりまで、現実と非現実の狭間、鏡の向こうにいるような感覚…。

 

映像や彼女自身の手による絵と音との同期のあり方、全体を貫く物語性など、いろいろ唸らされたが、なんといっても彼女の伸びやかで力強い歌声そのものの力にやられた。なんて豊かな声量。本当に計り知れない可能性を持った表現者だなぁ、と実感しました。「オレ、糸奇はなの初ライブ、観たんだぜ。すげえだろ」と自慢できる日がそう遠くないうちに来るな、うん。間違いなく。

 

どんなアーティストかというと、例えばこのMVに彼女の世界観がギュッと凝縮されてるかな。絵も全部彼女の手によるものです。
https://www.youtube.com/watch?v=79DGCyBe97s

 

2018年3月10日(土)

 

昼間はTOHOシネマズ渋谷で『シェイプ・オブ・ウォーター』を。

 

話の運び自体は比較的シンプルでそう目新しくはないものの、画角や色彩、音楽や美術や造形などなど細部への徹底的なこだわりがもの凄くて(新しくて)、だからこんなにも引き込まれ、こんなにも心動かされる……っていうね。ツボでした。大好き。

 

因みに一緒に観たヨメは僕のように無邪気なハマり方をせず、どこかモヤモヤしてたようで、その理由はストリックランドという人間の愚かさ・哀しさにあると。そんな話を遅めのランチしながら延々と。それでSNSでいろんな人の感想読んでたら、こんなの見つけました。
https://note.mu/72tone/n/n26d82070013b

↑これがまさしくヨメの感じてたモヤモヤとまるきり一緒だったようで。ふむふむ、だよねぇ、わかるうー、って感じなので、ぜひご一読を。面白いよ。

 

ほかにもSNSをあれこれ見てたら、この映画、本当にいろんな視点で観れて、ひとによっていろんな感想、いろんな着目点があるもんだなー、と。いま映画を観るということの面白さが詰まった映画、なんて言い方もできますね。

 

2018年3月9日(金)

 

モーション・ブルー・ヨコハマで、ナガシマトモコ。

 

一昨年からニューヨークに住んで活動している彼女の一時帰国ライブで、ステージに登場するやいなや観客たちから「おかえり~」の声。彼女も「みなさん、ただいま~。おひさしゅうです。2年もほっつき歩いてたこの不良娘を…(笑)」とファンたちとの久々の再会をとても喜んでいた。

 

ピアノのケイコローズとふたりだけのステージで、シンプルが故にナガシマさんの歌の豊かさが際立っていた。僕は2014年にナガシマさんがNiAの名義で出したソロ作(黒田卓也さんプロデュースによるネオソウル盤)が気に入っていて、正直言うとorange pekoeの曲以上にNiAの曲がたくさん聴けることを期待して観に行ったのだけど、始まったらもうそんなことは関係なくなった。オレペコの曲もNiAの曲も洋楽カバー曲も同じように“ナガシマトモコの歌”になっていて、その全部が胸に響いた。オレペコのお馴染みの曲も以前聴いたときの印象とだいぶ違って聴こえた。もちろん完全にいい意味でだ。

 

今回のツアー用に入念なリハをした感じはなく、恐らく1、2回ちゃちゃっと合わせたぐらいなのだろうけど、親友と言うだけありナガシマさんとケイコさんの息はピッタリで、時に即興も含めながらその場でのやりとりを互いに楽しんでいるようだった。全体の進行もキメキメじゃなく、「じゃあもうちょっとニューヨークの話、しようかな」なんて感じで、その場のノリで運んでいく感じもまたよかった。

 

ナガシマさんの歌声は以前よりも太くなって包容力がグッと増していた。ニューヨークで吸収されたことがいろんなふうに実になってるってことがわかるライブだったけど、とりわけ声の豊かさ、包容力に、それが表れているように僕には感じられた。いやぁ~、本当にいいライブだったなぁ。自分的にはいまこのタイミングでもう一度ナカジマトモコという素晴らしいシンガーと出会い直したような感覚もある。

 

尚、オレペコはというと今年結成20年だそうで、年内中にはふたりで何かやりたい……とのこと。それも楽しみね。

 

こちら、アエラスタイルマガジンに書いた今回公演の紹介文です。
https://asm.asahi.com/article/11320712

 

2018年3月6日(火)

 

代官山UNITで、Lauv(ラウヴ)の初来日公演。

 

sold outとあって、会場満杯。ものすごい熱気。エドくんみたいにじっくり聴かせるSSWかと思ってたんだが、K-POPのアイドルなみ(?)に踊ったり跳ねたりジャケット半分脱いでセクシーな僕をアピールしたりフロアにおりて歌ったり。

 

前のほうでキャーキャーと声をあげる若い女の子たちからしたら、可愛くてかっこよくて親近感ありつつも才能に惹かれないではいられないニュースターといった感じなのだろう。で、彼にもスターとして邁進する覚悟がしっかりあることを感じられたライブ。

 

Lauvくんはギターも弾くし、キーボードも弾くし、曲のよさもライブだと尚更際立ってたし(そばにいた女の子が友達に「いい曲しかないじゃん!」って言ってたのが印象的だった)。バラードでのファルセットもなかなか美しく、実力はそりゃもう確かなもの。なかにはコールドプレイ的なスケールの曲もあったりして、ファンのみんなもシンガロングしたり、スマホを挙げて大きく横にふったり、まるでスタジアムでのライブのよう。もっと大きなハコで華やかにどかーんとやれるようになるまで、そう時間はかからなさそうね。因みにLauvくん、すしざんまいが気に入った様子。

 

 

 

2018年3月5日(月)

 

新宿ピットインで「2018春 梅津和時・プチ大仕事~新宿の男」。出演は梅津和時、仲井戸麗市、早川岳晴。

 

気心知れた3人ゆえ、そしてチャボにとってはホームタウンゆえ、いい感じのリラックス感。チャボはとっても楽しそうで嬉しそう。でありながらも、もちろん演奏はびしっと締まってて、そのアンサンブルはまさに極上。ピットインの音響のよさもあってアコギもサックスもクラリネットもフルートもウッドベースもピアノも実にいい音の響きをしていた。

 

「新宿の男」というライブタイトルゆえ確かに歌詞的に相応しいとはいえ、それでも開幕曲が「ホームタウン」というのはなかなか鮮烈な印象。そこでもうグッと引き込まれた。このほか、新宿をテーマにしたチャボ曲はほぼ全てやったか。それからチャボも今夜のハイライトかなと言ってた通り、梅津さんの歌唱による「多摩蘭坂」には「おおっ!」となった。あと、ピットインでのチャボ&梅津ライブでは数度目になるが、それでも「りんごの唄」はやはり胸にくるな。あれは泣ける。

 

尚、この3人はSoul Matesと命名され(チャボんとこの社長の伊藤さんがつけたそうな)、今年はアラバキ始め、いろんなとこでライブをするとのこと。ホント素晴らしいから、ぜひどっかで観てほしい。

 

 

↓「ホームタウン」
https://www.youtube.com/watch?v=RTO9HPsQ2ms

 

2018年2月28日(水)

 

青山・月見ル君想フで久々に金 佑龍。

 

だいぶ久々に観るバンドセットのライブだったんだが、佑龍くんの歌にある楽しさも切なさも優しさもノリも全ていい温度感のまま音として鳴らしてて、しかも芯があって広がりもあるという理想的なバンド編成。とってもよかった!

 

遅れていったため、佑龍くんの前に出たikanimoは観れなかったんだが、アンコールでは佑龍くんのバンドに混ざってみんなでセッション。その楽しさ・あったかさ。それにしても月見ルという会場に佑龍くんはとても合っている。また観たい。

 

2018年2月22日(木)

 

ビルボードライブ東京で、ホセ・ジェイムズ(1stショー)。

 

全体のバランスのよさという点で多くの人におすすめできるホセの最高傑作は『ノー・ビギニング・ノー・エンド』だと思っているが、個人的な思い入れの深さではなんといってもデビュー盤の『ザ・ドリーマー』。そんな僕にとっては心が震えっぱなしのライブだった。

 

ジャイルス・ピーターソンが立ち上げたブラウンズウッド・レコーディングスからホセが『ザ・ドリーマー』でデビューしたのはちょうど10年前の1月だったが、僕が初めてインタビューしたのはその前年の4月。今夜のショーでホセもふれていた西麻布「YELLOW」におけるブラウンズウッド設立記念パーティー(ベン・ウェストビーチも出てました)、その当日の昼間だ。

 

実はその際に受け取って聴いた音と、『ザ・ドリーマー』はまったく違うものとして完成した。『ザ・ドリーマー』の完成時に改めて話を聞いたら、1年半のレコーディングの間に約10回に分けてセッションし、そのなかでメンバーの入れ替えもあって二転三転。曲順もジャイルスと悩みに悩んでようやく決めたのが『ザ・ドリーマー』のあの形だと言っていた。

 

で、「それだけ悩みに悩んで完成させた今のこの形がパーフェクトであると信じてるよ」とそのときホセは言ってたが、こうして10年経ってそのアルバム曲ばかりの公演を行なうぐらいだからやはり彼にとっては悩んで完成させただけに相当思い入れが大きいのだろうし、あれはあの形が確かにパーフェクトだったんだと、今になって改めて僕も思う。ただ、曲順だけは先月ユニバーサルから出た新装盤で大胆に変えていたけれど。

 

って前置きが長いが、とにかくそんなわけでめちゃめちゃ楽しみにしていた今回のザ・ドリーマー10周年記念公演。黒田卓也(トランペット)、大林武司(ピアノ)、ベン・ウィリアムス(ベース)、ネイト・スミス(ドラムス)っていう、考えうる最強の布陣でのアンサンブルは、それはもう隙なく美しく。ベンとネイトは刺激的なのに安定感があるっていうとんでもない次元のリズムを刻んでて、黒田さんとホセは相変わらずじゃれるように笑いあいつつも(しかもお揃いの髪形で)キメるとこはそりゃもうビシッとキメて、大林さんはひたすらロマンティックにピアノを鳴らし……。わけても見せ場はアレですね、ホセのスクラッチ的な歌まわしとネイトの変幻ドラムのやり合い絡み合い。すげえったらありゃしない。あと、黒田さんや大林さんがソロとってるとき、スマホで動画撮ってるホセの自由さよw。

 

大坂公演がまだ残ってるから演奏された曲名は書かないけど、1曲目がアレだったのはちと驚きました(新装盤で初めて聴いた人はそうでもなかったかもしれないけど……って書くとヒントになっちゃうね)。あとやっぱ4曲目のアレはライブ映えするな。ホセの歌の押し出しがかっこいい。ラス曲は、おおっ、そうきたかぁ的な。ただひとつ、僕が一番好きなあの曲(シンガー・ソングライターとしてのホセの魅力がもっとも出ていてジョニ・ミッチェルの曲なんかにも通じるあの曲ね)をやらなかったことだけが残念っちゃ残念。アンコールでやってくれるかと思ってたんだが(ほかの公演でもやらなかったのかな?)。

 

いやしかし、本当に素晴らしかったな、今回の公演。ホセの日本公演は毎回必ず観てるけど、これまでのベスト3に絶対入る。それ、『ザ・ドリーマー』の楽曲力もあるし、無敵のバンド力=完璧なアンサンブルもあるけど、改めて思ったのは、やっぱホセのヴォーカルってああいうジャズ方向によった(でもビートの効いた)音で最も魅力的になるってこと。前回公演みたいなドR&Bでもなく、ドジャズでもなく、今夜のバランスこそがピッタリで、結局これがホセの個性らしい個性なんじゃないかと思った次第。

 

ああ、今回のは2回観とくべきだったな。ってか、ライブ盤出してほしい。それで繰り返し味わいたい。今回のライブテイクつけてデラックスエディション出してよ、ユニバーサルさん。ってお願いしたくなるくらい、すごい演奏、すごいライブだったと思います。最高。

 

2018年2月17日(土)

 

ビルボードライブ東京で、麗蘭。

 

映画『デトロイト』を観てさすがにくらったが、そのあとビルボードライブで麗蘭を観てハッピーに。麗蘭のライブをビルボードで観るのは昨日が初めて。いつもなら3時間とか普通にやるバンドが本編7曲&アンコール3曲の約80分というのはいかにも短く、なんかもうあっという間だったけど、あんなに近くで、しかも椅子に座ってじっくり演奏そのものに浸る機会はそうそうないゆえ、ビルボードで観る麗蘭ってのもいいなぁと。チャボと公平の手元をじっくり見ながらそう思いました。

 

チャボのMCは大半が昨日の昼間のオリンピック中継を受けてのもの。「おめでとー、羽生結弦! 宇野昌磨も頑張った。かわいいな、あいつ」「オレも絶対このステージで4回転やるからな」「オレ、スノーボードの平野歩夢も好きなんだ。あいつ、いかしてるよね!」と、チャボ。平野歩夢を「いかしてる」って言葉で褒めるあたりがいかにもチャボらしいとこだし、僕もまったく同感だ(昨日、歩夢くんのインタビュー読んだけど、グッときたもんね。ホント、いかした若者だ)。