例えば家事にしても、いろいろが重なってしまうときがある。
洗濯とお風呂掃除はなるべく交互に、毎日どちらかだけでいいよう回しているのだが、時々都合でどちらかがズレて一緒になってしまう。
そんなときに限ってゴミ出しの日なのを忘れていて慌てて各部屋のゴミ箱をまとめている最中に洗濯機の終了ブザーが鳴る。その日に限って早く家を出なくちゃいけなかったり。
で、持って行かなくちゃいけない書類に全く記入していなかった! とか、そのために参照しなくちゃいけないもののブックマークが見つからなくて初めから検索し直したりとかになって。
その時間を食った分大急ぎで洗い物を片付けようとした刹那、ぐんぐんシンクの水位が上昇、そうだ排水口が詰まってたんだっけ、これ取り除かねば、と焦ったところへコーヒー缶をひっかけて床に豆ばらまいた、、、
あーもう! 何から手をつけていいのかどうしよう!
とパニックになってしまうことがよくあった。
これまでの人生、そんなことを何度も繰り返してきた。そのうちに、逸る気持ちを抑えて深呼吸、「ひとつずつ、ひとつずつ」と唱えることを覚えた。
さあ何を一番急ぐ? 後に回していいのはどれ?
落ち着け、まずそれを片付けて、それからこれ、そしてあれ。
急ぐべからず、ゆっくり平常心で処理。だって焦ってバババッと雑にやると失敗してかえって時間を食ったりするから。
そしてひとつずつ「よし終わり!」と掛け声をかけながら済ませていくたびに焦りが収まって来る。
これは、小説を書くときも同じだと思ったのはいつからだろう。
ラストが決まっていて、そのシーンが書きたい! というテンションで創作を始めると、早くそこへたどり着きたくて急く。
でも、起承転結のその結の部分が上手くハマるかどうかは、その前までの展開に懸かっている。
先に結末を書いてしまうという作家さんもいるけれど、私は順繰りに繋げていきたいタイプで。
なぜならそうやっているうちに思っている展開とは変わっていったりするので(結末は同じでも)。
だから最初から順番通り書いていくのだけれど。
でも、効果的に立ち上げる起、それを広げたり伏線エピソードを織り交ぜる承、あたりでジリジリイライラ急いてくる。
あー早く結末へ行きたいのに、何でここでグズグズしてるんだろう、細か過ぎなのかしら、いや何か少し足りない気がする、ん、エピソードがもう一つ二つ要るかも、じゃあ調べなきゃ。
それともキャラが多過ぎて進行を邪魔してるのか? 誰を消そう……とかとか、なかなか進んで行かないのだ。
もういいからぶっちぎって強引に「結」に行っちゃおうか!
と荒業に走りたくなることもしょっちゅう。
いやいや、待て待て。
「ひとつずつ、ひとつずつ」
そう唱える。
言葉足らずでも説明し過ぎでもエピソードが未熟でも、とにかく「承」の位置に書いておく。じれったくても引っかかることがあれば※印などつけて立ち止まったり行きつ戻りつしながら考えてみる。
そうやって、少しずつでもいいから進めてゆく。日々たっぷり時間が取れるわけでもないので、「今日中に仕上げてしまいたいのに!」と焦ることしばしば。
でも、結果的にそうやって「ひとつずつ」進めていくのが、自分には一番早くゴールにたどり着くやり方かな、という気がしている。
(了)
「思い出の味」がお題の短編です! 11分で読めます!(ヒューマンドラマ)
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***以下過去受賞作抜粋です*
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14分で読めます! (恋愛)←ちょっと無謀なジャンル挑戦でしたが……_| ̄|○
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