その昔、日比谷で乗り換えて通学していた。
その地下通路で、謎の行列をいくつも見かけたことがある。整然と、おとなしく、あちこちに少しずつ並んでいるのである。
その謎が、〇十年経った今、ようやく解けた。あれは、宝塚の推しの方の入り待ち、出待ちの列だったのだろう。
というわけで、数年前から私もちょいちょいうかがうようになった宝塚。
といってもチケットはそうは取れず、コロナとハイテクのご時世で登場した「ライブ中継」という形で、映画館の映像で観ることが可能になって。
ご贔屓トップさんの卒業公演ラストデー、近所の映画館のライブ中継へ行ってみた。
舞台だけでなく客席の前方も少し映って、その大半の方が白っぽい何かを羽織っていることがわかり、これが噂に聞くファンクラブの方々のお見送り装束というものなのか、と。
ちなみに日比谷周りの映画館のライブ中継チケットは早々に売り切れていたので、おそらく中継で観てから現地へ駆けつけお見送りする方も多いのだろうと想像。
ところで、そもそもが公演はショーとお芝居を合わせて3時間を超えるもの。
でも最終日には、更にその後にトップさんラストデーの特別ショーがあって。
更に更に、その後卒業する他の生徒さんらとともに、階段降り&花束贈呈とご挨拶があり。
そして鳴りやまないアンコールで緞帳が下がったり上がったりをくり返し。「本日の公演は終了しました」と放送があってもアンコールはまだまだ続き、再び幕が上がって降りて上がって降りて。
ということで、本当に終了して灯が点くまで4時間以上は経っていた。観ているこちらも結構へとへと。
元々のショーとお芝居だって、出ずっぱりで歌って踊って演技して、の主役(トップさん)には相当の体力が要ると思うのだが、終始にこやかで軽やか。最後のご挨拶も丁寧。
その後は生で見たわけではないけれど、卒業インタビュー、白装束のお見送りに応え、そしておそらくお茶会なんかが続いたのでは。お風呂に入って布団に横になったのは、一体何時頃だったのだろうか。。。
最後の最後のお別れだから。
とは思うものの、正直「早く休ませてあげたい」と思ったりもした。
余談ながら、これは野球を観ていても思うことで。
寒さや雨の中、例えばサヨナラ打などを打つと、ペットボトルシャワーをぶっかけられ、ヒーローインタビューがあり、観客席への挨拶やサイン、記念撮影等々……あのお、早くお風呂へ入って温まらないと風邪ひいちゃうんじゃ。身体どっか痛めちゃわないかとか。そんな余計な心配でいっぱいになってしまう……それと似ていた。
宝塚の話に戻るが、短い私のファン歴の中で、そのお芝居に魅せられてトップに上り詰めたジェンヌさんのラストショーを観られて嬉しかった。そして卒業公演のラストというのはこういうものかと初めて知って、それは楽しかった。
ただ、相当のトレーニングを積んできたからこその図抜けた体力なのだろうけれど、これからも健康には十分留意して、元気に新たな人生へ向かってほしいと思った。
(了)
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