前回、タイトルに対する私の答えは「楽しいから」、でもしんどくて嫌になることの方が断然多いと書いた。
創作をやめてしまった仲間もたくさん見た。
そうなる理由は私にも山ほどある。
だけれども、まだ書くことをやめていない私は、それらをクリアしたわけではなく、適度に折り合うことを覚えただけ。
やめたくなる理由を⑦まであげて、まず①の「ネタがない、膨らまない」問題にどう折り合ったかを書いた。
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今回は、②「物語が迷走してしまって訳が分からなくなる」問題。
迷走……もうしょっちゅうそうなる。
以前、かなりの長編を書いていた途中、ちょっとした違和感があったのに、見ないふりしてゴリ押ししてったら、ついに全く筆が進まなくなった。
結局、何十枚も前へ戻って違和感の原因を突き止め、その分岐点から書き直した。
その作業がめちゃくちゃ大変だったので、以降「違和感」を覚えたらすぐに戻ると決めた。
書き出す前にまずプロット(設計書のようなざっくりした展開メモ)を作っておいてはいたのだが、外れてしまってもまあいいか、とズンズン進んでいた。
それをやめた。
外れた時点で立ち止まり、考え直したり何がズレたのか洗い出したりするようにした。
今は長編はほとんど書いていないので、大脱線で二度と立ち上がれない、などと絶望するようなことはそうない。
が、短編でも脱線の末、強引にEndマークをつけたものの、ダメだこりゃ、と捨てた作品も結構ある。
プロットを作ってもなかなかその通りにいかないのはよくあること。戻っても迷走が止まらないことも。
なので、どうしてもそうなるようであれば、開き直る。そういうこともあるさ、と気にしない。また違うものを書けばいいさ、とケセラセラでいくことにしている。
③「時間が取れない」問題。
これは本当に大変。
人によって仕事や家事や子育てや様々な事情に追われ、書く時間がなくなる。
私などは、本文を書き出したら周りに誰もいない状況じゃないとダメ。
連続1~2時間(それ以上は集中力が続かない……)が必要。
Endマークを打った後、読み直して整理して校正していく作業も同じ。これも1~2時間くらい続けて取れないとダメ。
そういう連続時間が取れないと、短編一つですら仕上がらない。
だから、まとまって時間が取れる日に向けて準備しておく。
忙しい日々の細切れ時間でもできることをこなしておくのである。
アイディアを出すこともまずこの細切れの中で。
それから資料を探して集めて読んだり、登場人物のキャラや名前を考えたり、エピソードを揃えたり。
それらをどう展開するかとか、キャッチフレーズやタイトルなんかも、採否はともかくひらめいた分だけ並べておく。
現代はスマホがあるので、忘れて消え去る前にメモがしやすい。昔より細切れ時間の使い勝手が断然いい。
そして、まとまって時間が取れたらすぐにMaxスピードで書き始めることができれば、しめたもの。
幸いなことに今の私のバイトはテレワークなので、以前通勤に充てていた時間が結構な連続時間として使える。
その時間でとにかくたたき台を書き上げ、大まかにでも校正を終わらせてしまえれば、細かい不備の調整はまた細切れ時間でちょいちょいできる。
こんな具合でも結構書き続けていけるものである。
④「キャラやストーリーがどこかで見たようなステレオタイプになってしまう」問題他、はまた次回。
(了)
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