「記憶にございません」(24/12/15) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

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日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

「記憶にございません」

映画は、2019年公開、監督:三谷幸喜、主演:中井貴一

 

この映画は、三谷さんらしく、相変わらずのサービス精神で、魅力的な俳優陣がこれでもか、と大量出演している。

 

内容は、腐り切った政治で大不人気の嫌われ者、黒田総理の変貌物語。

石をぶつけられて記憶喪失に、そして善人になった黒田は、政治も私生活も立て直していく。

 

何というか、お願い現実もそういう方向に行ってくれ、という思いで見てしまう作品だった。


 

これを宝塚が上演、幸運ながら観る機会に恵まれた。


中井貴一さんの中年ダメダメ総理を、今最も生きが良くダンス演技力歌の三拍子全て最高レベルの星組トップスター礼真琴さんが演じた。


いやあ……正直、こういう題材を宝塚が、というのは、ものすごい違和感があったのだけど、そこは実力者ぞろいで。


政治家の話とあってほぼほぼスーツのかっこよさ。
礼さんの心地よく響く声音とキレッキレのダンス。
今作で卒業の娘1舞空瞳さんの美しさ、可愛らしさ。

そして、おそらく次期トップの暁千星さんの、ダイナミックで見栄えのする立ち姿、ダンス、お歌。


その主要人物だけでも見ごたえ十分だったのだけど、三谷作品はとかく出演者が多く、そういう意味ではたくさんのジェンヌさんに役の割り振りをしたい宝塚舞台に向いていたのかも、と想像。


三谷さんご本人のご感想も読んだけど、礼さん、舞空さんへの称賛は大体想像通りながら、ひろ香祐さんという、映画では梶原善さん演じた幼馴染役のジェンヌさんに触れていた。


そう、私も思ったのだけど、いやもう振り切れていた。

「あのメイクは宝塚的に大丈夫だったんでしょうか」と三谷さんが心配するほど、オヤジになり切っていて、めちゃくちゃ笑わせてくれた。


私は、どちらかというと、タカラヅカ舞台なら、たとえ悲劇で終わろうとも、洋物の歴史がかった内容の方が好きなのだけど、星組の紅ゆずるさん辺りからのコメディは大好き。


そういえば、あの頃から礼さんはコメディでも何でもオールマイティだったっけ。


とにかくこの「記憶にございません」、おそらくどの方がご贔屓であっても見どころがあったであろう、元気づけられて劇場を出ることができた楽しい作品だった。


(了)
 

 

 

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