映画の字幕と吹替(24/11/24) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

昔、映画を一日最低1本は観ようと頑張っていた時期があった(自宅でのビデオ鑑賞を含む)。


そんな中で、好きな俳優、好きなジャンル、好きなストーリーというのが確立されていって、その全てが揃うものはもちろん、一つだけでも「好きな映画」に分類するようになった。

 

で、「好きな映画」だと何度も観てしまう。

そこには好きなセリフというのも当然存在していて。


これまで観て来たうち、多分ハリウッド映画が8割くらいを占めているが、昔は断然字幕派だった。

好きな役者さんの生の声やしゃべり方を聴きたかったわけで。


ただ、字幕だと意訳が突飛過ぎに感じたり、説明不足に思えたりすることがあった。


それは後に字幕についての本を読んで、「1秒4文字」の制約による致し方ない現象だとは理解した。それが、映像を見ながら読み取れる限界なのだそうだ。

(以前にも書いていた→「字幕か吹替か」)

 

 

 


そうすると吹替の方が、もう少し文字数を増やせる分だけ、訳に違和感が少ないことも納得がいく(声とか話し方にはまた別の違和感があったりもするが)。


最近、お気に入りのセリフが吹替独自のものだったという事実に出会った。


「クイック&デッド」という西部劇もの。

シャロン・ストーン主演、脇にラッセル・クロウ、レオナルド・ディカプリオ、ゲイリー・シニーズ、ジーン・ハックマンといった、超贅沢な配役の映画である。


でもストーリーは、無法者たちの街でガンマンがトーナメント方式で決闘を勝ち抜いていくだけ、という。

 

けどこれが好きで。
特に序盤のシャロンとディカプリオの掛け合いが好き。


酒の飲み比べをした勢いで一夜を共にしたらしい二人の翌朝の会話。


吹替だと「裏でゲロ吐いたことしか覚えてないから結婚してなんて言わないでよ」「はいはいはいはいお姉様」。その後「こんな固いベッドに寝てるの?」「でもみんなそれ欲しがってるよ」と、ベッドの下にダイナマイトと書かれたギッシリの樽が映る。


年下のキラキラボクちゃんの頭を撫でたくなる軽快な会話にぐっと来てしまって、何度でもこのシーンに見入っていた。


先日、初めて字幕版を見たら、そのシーン、「酔っ払い同士遊んだだけ。結婚する気はないわよ」「了解」「固いベッドね」「シーツの下に秘密が」そしてダイナマイトのアップ。
……何というか、直訳過ぎ? 何のひねりもなくて全然ぐっと来ない。


それに加え、最近の自分、目や体力の衰えにより、字幕と映像の両方を追うのが面倒にもなり、だんだん吹替の方に天秤が傾いている。

 

(了)
 

 

 

 

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