先週、年末年始でたくさんの録画がたまってしまったことを書いた。
なので今現在はそれ以前に録りためた映画まで観ようという余裕はないが、落ち着いたらまた少しずつ観たい。
気になった映画はテレビ放送の度に録画していたので、未見のものがたぶん100はある。
家でテレビ画面で観るなら、ドラマと何が違う? と聞かれると何とも答えようがないのだが、2時間前後でバシッとストーリーが展開、完結する。それがスッキリ決まる、という、短編小説をピシッと決めることに似ている、ように私は思っている。
そもそも私が映画を観るようになったのは、シナリオを勉強し始めた頃。
シナリオ学校で、とにもかくにもまずは映画を観ることが大切、と言われたため。
シナリオ学校に通おうと思い立ったのは、脚本家の内館牧子さんのエッセイを読んだのがきっかけ。
その中で内館さんが、映画鑑賞はシナリオを書くための「基本的な筋力トレーニング」と述べていたので、とにかく真似することにした。
内館さんは年間260本観たとのことで、とても及ばなかったが、何とか年間200本ほどを観た(映画館以外のレンタル、テレビ放送を含む)。
それだけ観ると、何人も好きな俳優さんができてくる。
次は何を観ようかと選ぶ際、その人の出演作を立て続けにレンタルすることも多かった。
その頃は映画といえばハリウッドだったので、セリフは当然英語。となると吹替か字幕かを選ぶことになる。
私は好きな俳優さんの生の声、しゃべり方を聞きたくて、吹替より字幕を好んだ。
ただ、日本語の字幕は、1秒4文字という制約があると知ったのはずいぶん後。
観客が映像の動きと並行して文字を読めるのはそれが限界、ということらしい。
弊害として、字幕にすると、実際のセリフより大分端折られていたり、かなり大胆な意訳になっていたりする。
もっとセリフ全部、何を言っているかを知りたいと思った時期もあって、字幕なしで観たいと本気で思った。
リスニングだな、と思って英会話の勉強に走ったこともあった。(といっても、ラジオの英語講座を毎日聞くようになったという程度……(-_-;))。
結局リスニングがものになることはなく、ずっと字幕派だった。
ところが。
歳を取ってくると、1秒4文字でも字幕を追うのが結構つらい。
字幕を読む間に人物が何をしているのかを見逃したりする。そのせいで少し映画から遠ざかりもした。
で、久々渋々吹替版を観たところ……楽。
こりゃいいわ、と簡単に鞍替え。
最初は違和感のあった顔と声のギャップも慣れてしまえば平気。
好きな俳優さんの声はもう頭に刻まれているので、脳内変換もできる。
ということで、かつては絶対字幕派だったけれど、今は吹替推奨派、たまに元気な時だけ字幕。
(了)
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