テレビドラマ新旧(24/9/22) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

最近、夕方のフジテレビに過去のドラマの再放送枠が復活した模様。


「救命病棟」「ガリレオ」「古畑任三郎」「医龍」「振り返れば奴がいる」など。

 

本放送当時、夢中になったものが多いので、喜んで懐かしく観ている。

 

というのも、最近のドラマ、面白いものは面白いのだけれど、ちょっと複雑すぎてついていけなくなるものもあって。いいドラマだなと思いつつも、もう一度観たいかと言われると、まあどっちでもいいか、となる程度ののめり具合。


どうしてだろうと思っていたのだけど、そういう昔のドラマを観ていて一つ思いついた。

 

速さが違う。

 

今のドラマはとにかく展開が速くて、速いから54分でも話がどんどん進んでいき、だから同じ1クールでもたくさんのエピソードが詰め込まれている。

 

そうすると、複数人物のそれぞれの物語やあるいは入り組んだ人物関係が多く描かれ、それが結果として複雑すぎて何だかわからなくなってしまうパターンに陥ったりするのである。

 

翌週に続きを見ると、何だっけ……この人、どうしてこうなってるんだっけ……とか、もう私の著しい理解力低下も加わって、脱落、となったり。

 

ただ、昔のテンポの方がいいというわけではなく、今観ると「それで?」「速く次、次!」とか遅さにイライラしたりもするので、勝手なものであるが。

 

要するに、今の方が同じ時間の中にたくさんのものを次々見せないと視聴者はついてこないのか。いわゆる「コスパ」というやつ?


それでいて一本芯が通っていないと話が分裂してしまってついていけなくなる。いわゆる「ブレない」というやつ?

 

難しいものだなあ、、、と、物語を作るときの我が身を振り返って思う。

 

とにかくテンポよくスピーディーに進めたいから、ちゃっちゃちゃっちゃとエピソードを転がす。でもそうすると予定より枚数が少なくなってしまい、話全体が薄くなってしまうことがある。で、他にもいろいろと加えなくては、となって、今度はごちゃごちゃしすぎて趣旨が伝わりにくくなってしまったり。

 

逆に詰め込みたいエピソードが多すぎてどうしても枚数に収まらない、となって泣く泣くカットするシーンを探すときもある。その作業はかなりしんどい。それでも、たぶんその方が濃密になるので読み応えがあると思ってはいる。

 

だから、今のドラマの作り方としては間違っていないのだろうな、とは思う。思うのだけれど、ついていけないときがあるのは、理解力の低下、スピードに乗る力の劣化、加速する物忘れ等々、こちらの力が衰えてきていることも、認めざるを得ない。

 

(了)

 

 

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