短編と長編(24/5/5) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

最近はもっぱら8000字以内の短編しか書いていない。

 

短編の方が書きやすいから、というのが理由だけれど、実は楽ではない。

 

よく例えられるのが、短編は短距離走、長編はマラソン。

つまり、短編は最初からダッシュの全力疾走、長編はペース配分を考えてスパートをかけるべきときにかける、みたいな。自分はそんな感じに捉えている。

 

完成後、18万文字近くになった長編を書いていた時のこと。

 

短編と同じように「起承転結」を作り、その「起」の中にまた起承転結、「承」の中に起承転結……と分割して書く手順でプロットを作った。

 

思うがままに筆を走らせる作家さんもおられるようだが、私の場合、大体の方向をプロットで決めておかないと進まなくなる。

 

それでも、途中どうにもならなくなった一つが『長い交際期間を経て結婚した夫が事故死』という場面を書いた後。


なぜ事故死にしたかというと、彼がいると主人公が動く必要がなくなってしまうから。

でもいなくなったら余計動かなくなってしまった……。

 

で、結局事故死はやめ、遠距離の単身赴任に切り替え。


が、そうすると、それまで端々に匂わせた会話やそのための伏線エピソードを変更しなくてはならない。

どこにそういうのを入れたんだっけ? と探すだけでも大変で。

 

長編だと、それまで書いた中で自分でも忘れている文章や展開があって、読み直すだけでも時間がかかる。


それに加え、これがこうなってああなるはずだったけど、これがこうならないのでそうなって……と、変更が2倍3倍、いや2乗3乗に膨れ上がってゆくのである……(´;ω;`)ウゥゥ

 

書く人にもよると思うけれど、私の場合、ざっと全体を書き終えてから見直して齟齬を整えていく、という流れになることが多い。


短編なら何度でもそれができるのだが、長編だと「何度でも」という時間も体力もなく。

 

でも、そんな苦労がある反面、長編は長編なりの楽しさがある。

大きく風呂敷を広げられるし、人物のキャラや行動を細かく描写、エピソードを二重三重に張り巡らしたりができる。

 

短編は短編で、もちろん創作にかかる時間は長編より少なくて済むのだけれど、短いので無駄なエピソードや文言は不要。

自分としてはそこが好きで、「最小限の言葉で最大限伝える」ことを目指すのが楽しい。

 

ただ言葉足らずの説明不足に陥る危険性も大で、後から読み直して「ちょっと何言ってるかわからない」と思ってしまう駄作も多い。

 

そして短編は、とにかくアイディア勝負。


一つ終わるとはい次、といった具合に溢れんばかりに浮かべばいいけど、いつもその時点で唸っていて、そこが苦しい。

 

今もちょうど唸っている状態で、新作を書き始めることができていない……。

 

(了)

 

 

↓「エイプリルフール」がお題の新作短編です。11分で読めます。(ホラーのつもり)

「さよなら白い嘘」

 

 

 

↓「お花見」がお題の短編です。14分で読めます。(ヒューマンドラマ)

「光る花びらを探せ」

 

 


↓「おなかが空いた」がお題の短編です。12分で読めます。(コメディになりそこねたヒューマンドラマ)

「美男とティラノー」

 

 

↓「あなたを消した理由」がお題の短編。8分で読めます。(現代ファンタジー)

お手紙ありがとう

 

 

 

 

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「キッコのベンチ裏レポート」(ただいま第6話まで公開中)

 

 

 

 

 

 

第213回コンテストで佳作に選んでいただいた「ポケットの中」がお題の短編はこちら↓ 11分で読めます。

ハンドメイド作家とただの客 

 

 

 

第185回コンテストで入賞作に選んでいただいた「○○解禁」がお題の短編はこちら↓ 14分で読めます。

バラを育ててはいけません (ファンタジー)