私が愛用している小説サイトには、2週間に一度、短編コンクールの募集がある。
そこに応募し始めてから、もうすぐ4年になる(この話をブログに書こうと確かめてみて地味に驚いた)。
それ以前にも、「まあこんなもんでいいか」と2回ほど出したことがあるのだが、かすりもせず、きっとこのコンクールとは相性が悪いのだとそのまま離れた。
が、あるとき受賞作の一部を読んで愕然。
あんな片手間に適当に書いたものが、かするはずもない。もう全身全霊、真剣に全力投球しないと出す資格はない! と思わされる力作ぞろい。
で、決めた。
これからは、このコンクール、毎度毎度渾身込めた作品を書いて皆勤していこう、と。
言うほど簡単じゃなかったけど。
出てくるお題が好きじゃなかったり、何のご縁もないものだったり、逆にありふれているあまり誰でも思いつくだろうネタしか出てこなかったり。
なので、毎回気に入った作品が書けるわけじゃなかったけれど、とにかく書いた。とにかく必ず締め切り前に出した。
それで4年近く。
年20数回として、80作品前後?
それだけ書いて、受賞できた確率は限りなく0に近く、私の視力程度。
発表があるたび落ち込んだ。
落ち込んで、受賞した人たちがお祝いコメントでお祭り騒ぎになっているのに滅入っていじけることを繰り返した。
でも、自分で「書きたいこと」を0から洗い出すのが苦手で、お題を2週間ごとに与えてくれるこのコンクールを、自分の中の「書きたいこと」を目覚めさせるきっかけにするのがスタイルになってしまった。
とにかく書く。
うまくまとまらなくても、結構思い出とか、思い入れとか、忘れていた大切な何かなどを形にできることがある。
もちろん、無理くりこね回してダメダメな話になったりもするけれど。
そんなこんなで、「書きたいこと」を掘り出すために利用している、と割り切ってはみるものの、コンクールなので、やはり落ちる度に落ち込む。
そして、たまに受賞した場合、ちょっと戸惑う。
嬉しいことに、先週、1年ぶりくらいに佳作受賞と相成った。
「佳作」に選んでいただいたのはこちら↓
「ポケットの中」がお題の短編。11分で読めます。(ミステリ改めヒューマンドラマ)
とにかく落ちることに慣れていたので、発表日のチェックもしておらず、フォロワーさんからのお祝いコメントで選出を知った。
すごく嬉しいし、お祝いをいただいたお礼も言いたい。
でも、落ちる度に味わってきたあの苦々しい思い。
慣れているはずなのに、毎度最底辺の暗がりへテンション落下。
闇に浮遊中につき、受賞した人の作品を読みたいと思うまで、かなりの時間がかかる。
それは、応募して選出されなかった全ての人に共通だと思うのだ。
その面前で「お祝いコメントありがとうございます」と掲げること。
いいんだろうかと躊躇してしまう。
受賞は、私レベルだとそうあることじゃないから、一緒に喜んでくれる方と「わーい」とやりたいのだけど。
どうも手放しで喜べず、でもやっぱり嬉しいので、控えめにお礼コメントを上げてみた先週。
(了)
読み切り連載始めました⚾
「キッコのベンチ裏レポート」
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↓「あなたを消した理由」がお題の短編。8分で読めます。(現代ファンタジー)
↓「雪の思い出」がお題の短編。9分で読めます。(ヒューマンドラマ)
↓「ふるえる」がお題の短編。8分で読めます。(コメディ)
↓第185回コンテストで入賞作に選んでいただいた「○○解禁」がお題の短編はこちら。14分で読めます。
バラを育ててはいけません (ファンタジー)







