漫画「黒百合の系図」(23/5/7) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

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日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

前回、この漫画家さんのこの作品が好きで、そのリスペクトの証として、自分の書く小説内にセリフを掲げたことを書いた。(結局やめたけど)

 

その作品「黒百合の系図」がどれだけ怖い漫画だったかを、ちょっと書いておこうと思う。

 

私がお借りしようとしたフレーズは、「黒百合のあるところ鬼姫参上」というもの。この一言だけで既に怖い。黒い百合、鬼の姫。どっぷりホラーな空気満々。

 

あらすじをかいつまむと、

戦国の頃、側近に騙されて殺された鬼姫の呪いが、その側近の子々孫々に祟り続けているという話。

この最後の子孫、現代の女子高生が主人公。母の不審死の後、彼女に次々と災厄が降りかかる。

これに立ち向かうため、母の謎の過去を追い始める。そして自分の先祖が鬼姫を葬ったことを知る。鬼姫は生来の残酷さから合戦にもっぱら強く、その紋が「黒百合」であって、敵から見れば「黒百合のあるところ鬼姫参上」と恐れられていた。

そんな鬼姫の霊がこの家系を全滅させようとしていて、次のターゲットの近くには黒百合が咲く。そして主人公に「お前で最後」と囁くのだ。

 

作者は、超有名な演劇大河ロマン「ガラスの仮面」の美内すずえさん。

あの漫画を読んだことがある方ならおわかりかと思うが、お目目キラキラ、衣装ぴらぴらといった、いわゆる少女漫画な絵柄。

なのに、ホラー、めちゃくちゃ怖い。話も怖いけど、そういう絵柄なのに、見開きページいっぱいな点描の鬼姫の呪いの表情とか、写真に写った主人公の肩にぐるりと手を回した顔の曖昧な霊とか……いや、見たくな~い! と初見のときにはコミック自体から手を放す程だった。

 

でも、この怖さ、何か癖になる。それほど怖かったくせに、コミックを買い、文庫版を買い、何度も読み直し、今も手元にある……。

 

何と言うか、こけおどしじゃない、説得力ある恐怖に読み応えを感じるというか。

 

霊とか呪いの存在を信じるかどうかは人それぞれだけど、そこに至るまでの鬼姫の境遇とか、戦国の合戦や、惨殺屋敷にそのまま残されていた畳に刺さった刀に血だまり等のリアリティ。

そんなレトロさと相まって、主人公に起こる事故は、ガス漏れや満員電車の扉に首を挟まれて引き摺られたり等、現代的でそれがまたリアルで怖い。

 

こういう力強いホラー、いつか書いてみたいとずっと思っている。「説得力のある恐怖」を目標の一つに入れておこう。

 

(了)

 

 

 

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