なぜかタイミングが合うようで、米倉涼子さん出演の興和さんのCMをやたらよく見る。
「キューピーコーワゴールドアルファプレミアム!」
米倉さんが声高にそう紹介するたびに思う。
その名前、長過ぎて覚えられない……。
(ちなみにこの正確な商品名、ネット検索しました)
このネーミングができた経緯は分からないけれど、想像するに、おそらく効能の少しずつ違う栄養剤やドリンクをたくさん販売していて、それらを区別したり何段階かのパワーを表すためにちょっとずつ違ったりちょっとずつ単語が増えていったりしたのかと。
話は変わるが、最近よくある自分の「単語が出てこない」現象。
言いたい「あれ」。「あれ」に当てはまる適当な単語が絶対にあったはずなのに、それが浮かばない、言葉にならない。歌やドラマタイトルや人の名前も押しなべてそう。
例えば俳優さんの名前。
顔はハッキリ浮かんでいる。けれど人に伝えるには、
「あのドラマに出てた」
「こうこうこんな役だった」
「実生活での奥様は○○という女優さん」
「××の似合う男性部門で殿堂入りした人」
とか、とにかくわかることをできるだけ出し合うのがまず必要。
が、そのドラマのタイトルも出てこないから、いちいちあらすじを説明しなければならない。奥様の名前も同じくで、「あのドラマに出てた」「こんな役だった」みたいなことになって、ほとんど堂々巡り。
ようやっと少し進んでも、今度は「殿堂入り」という言葉も出てこず、「何度も上位に入ったからもう永久シードみたいな扱いのこと」などとネット検索してその言葉に突き当たるまで探す。
そんな風にあちこちで引っかかっては検索が枝分かれし。
そんな果てしない旅の果てに、ようやくその俳優さんの名前が出てきたところで、なぜその話をしていたんだっけ? と思い出せなかったり。
そういった回りくどいことをしょっちゅうやっているうちに、米倉涼子さんのCMと結びついて思いつき、できた小説がある。
「キューピーコーワ……」のように世の中の全ての物の名前が、親切すぎるほど親切な説明調になり、どんどん長くなっていく(「寿限無」っぽく)。
が、それが逆に回りくどすぎて本質が何のことだか分からなくなっていく、という未来ができた、という話。
書き上がって、さてタイトルどうしよう、と悩んだ。「キミの名は?」と、いつかのヒット作に引っかけてみよう、としたが、ちょっと待った。
最近、小説のタイトルもすんごい長いやつが多くない? そのタイトルを読んだだけでもうお腹いっぱい、みたいな。
簡潔でその内容を端的に示すようなタイトルが好きな私としては、あまりいい印象を持っていなかったのだが。
こういう内容の小説ならば、そういうのもありでは? と、長っが~~いタイトルにしてみた。
……そういえば。
その昔、書いた物語がどんな話なのかを3行ほどで説明できるとよい、と言われたことがあった。
テーマがぶれない、趣旨がハッキリする、といった意味だと思う。
で、今回のこの長いタイトル、ちょうど3行くらいになる。
……うん、いい感じにテーマや趣旨が表れた説明になってるんじゃない? と、今は結構気に入っている。
(了)
その長いタイトルの小説はこちら↓
「親切マインド全開を推奨していた私が未来に飛ばされたわけですが、自爆しました」
「たまご」がお題の新作短編(現代ファンタジー)です。
↓ただいま連載中。
野球女子らいと (朝ドラ風長編)
↓コンテストで、優秀作品に選んでいただきました✨
正しい忘れ癖の治し方 (ヒューマンドラマ)
「忘れもの」がお題の短編です。14分で読めます。
↓コンテストで入賞作に選んでいただきました♡
バラを育ててはいけません (ファンタジー)
「○○解禁」がお題の短編です。14分で読めます。
↓「桜を嫌いな理由」その2。5分で読める超短編です。
あまのじゃくスイーツ (現代ファンタジー)
↓「桜を嫌いな理由」がお題の短編です。10分で読めます。
サクラと僕とアニキ (現代ファンタジー)
↓「最後の〇〇」がお題の短編です。11分で読めます。
最終回をさがして (恋愛)
↓「騙された!」がお題の短編です。13分で読めます。ホラーに挑戦してみました。
お終いの森 (ホラー)








