WBCが始まった。
日本代表メンバーの豪華なこと。
中国戦、韓国戦、チェコ戦と順調に勝ち、楽しくて仕方ない。
その感想はまた後日、優勝が決まってから書くとして。
◇
野球を観ていると、解説者が「バットが遠回りしている」と言うのをよく聞く。
不調なバッターのスイングに「ちょっと狂いがある」くらいの意味だと思う。たぶんボールに対してバットが最短距離、時間で届いていない、といった感じ?
これを聞くと思い出すのが、自分の書く小説のこと。
書いた文章を推敲するときに、「遠回り」とはこういった感覚じゃないだろうか、と思うのだ。
今、WBCに刺激されて、昔に書いた野球ベースの長編を、小出しに連載として公開している(ただいま第3章まで)。
↓
野球女子らいと (朝ドラ風長編)
これが、ひどい。
過去の自分の文章だが、そのあまりのまずさにぶっ飛ぶ。
ストーリーとしては気に入っている小説なのだけど、文が「遠回り」しまくっている。つまり、言いたいことがまっすぐ伝わるような表現になっていない。
たとえば、「しでかしてしまったことを忘れてしまうことができると思えた」とか。
何というまどろっこしさ!
「しでかしたことを忘れられた」でいいじゃないの。
何で「こと」が二度も入って、「○○してしまった」「できると思えた」なんて長々と要らない文がくっついているのか。
野球ではバットが「遠回り」という表現だが、私の文章の場合、「回りくどい」。
それはもう、あっちにもこっちにも「回りくどい」言い方が多すぎて、目を覆う。
中にはそれを書いた当時、「ちょっと洒落た書き方ができたじゃん」くらいな鼻高々だった記憶もあり、その勘違い加減に顔から火が出そう。
連載として始めてしまったからには、最後まで公開したい。
でも、少なくともそういう拙すぎる文章は潰していかないと、恥ずかしくて人にお見せできない。
とはいえ超長編なので、これから先どんだけ果てしなく直さなきゃならないかと思うと気が遠くなる。
でも、昔の文章に対してそう感じるってことは、少しは自分、成長していると思っていいのでしょうか……。
なんて風に都合よく解釈すると、数年後にまた後悔しそうなので、常に謙虚にいきたいと思います。
(了)
↓コンテストで、優秀作品に選んでいただきました✨
正しい忘れ癖の治し方 (ヒューマンドラマ)
「忘れもの」がお題の短編です。14分で読めます。
↓コンテストで入賞作に選んでいただきました♡
バラを育ててはいけません (ファンタジー)
「○○解禁」がお題の短編です。14分で読めます。
↓新作です!
「騙された!」がお題の短編です。13分で読めます。ホラーに挑戦してみました。
お終いの森 (ホラー)
↓「告白」がお題の短編です。12分で読めます。
あなたの告白、お預かりします (現代ファンタジー)
↓「静けさの中で」がお題の短編です。9分で読めます。
お姉ちゃんの喧騒 (ヒューマンドラマ)
↓「〇〇になりたい」がお題の短編。12分で読めます。
たぬおくんとマリエさん (童話)







