結構突然に始まったテレワークなので、勤め先に置き荷物をしたままだった。
小型加湿器だのひざ掛けだの置き傘だのコーヒーカップだのもろもろ。
それがこのほど諸事情により、一旦家に持ち帰るという話になり、出勤することになった。
えっと、どのくらいの大きさのバッグが必要だろうか?
いろいろ考えて、丈夫でそこそこ大きなトートと、会社用パソコンとテンキーやアダプタもリュックに詰め込んだ。
お、重い……。
玄関でそれを背負った途端、新一年生がランドセルに引っ張られたみたいに後ろに倒れそうに。
行きでこれ?
帰りは猛烈な大荷物が増えるのに、行きでこれ?
行きのこれもまた持って帰ってくるんだよね?
めまいが。
このところ引きこもりが多かったので、重い荷物に縁がなかった。
パソコン一つで萎えそうになる弱った体力。
リュック自体もそこそこ重く、鍵や小銭やスマホが加わったら結構なダメージ。
おまけに季節は今、冬。着ぶくれしまくりで服だけで重たい。
電車ではリュックは前掛けしましょう、みたいな空気が最近強いけど、いやその方が自分的にも気が楽だけど。
パソコン入りのリュックは分厚い。
それを前掛けすると、階段降りるときに足元が見えない……昔どこかで聞いた、お相撲さんは足元が見えないらしいという話を思い出した。
更に思い出したのが、高校時代。
休み時間や放課後に、校舎内で階段を上り下りしている数人がいた。
登山部である。
石を詰め込んだ大型リュックを背負ってのトレーニングとのことだった。
いや、ホントそれと大差ない。
リュックに石がゴロゴロ入っているような重さで、ずっしり肩に食い込んでくる。
行きでそんなで、帰りはもう思い出したくもない。
退社直前、引き上げる荷物を一つ一つトートバッグに詰め、大きく膨れ上がった時点で気が遠くなった。
パソコンを突っ込んだリュックを背負ってパンパンに膨らんだトートを肩にかけ……いや、リュックの肩掛け部分が分厚過ぎて、トートが肩にかからない。
マジで引き摺って行こうかと考えた次第(何とか思いとどまって手提げで頑張った)。
おまけに帰りはとっても電車が混んでいて座れず。
網棚に乗せようかとも思ったが、トートの口がぱっくり開きそうで怖くて、しかも乗せたら無事に下ろせる自信がなかったので我慢した。
リュックにもトートにもガンガンにロック(=石? 岩?)が詰まった大荷物で帰ってきました……
と、荷造りからして嫌々だったために、持ち帰り忘れたものが1点。それを取りに再出勤が決定。
……アホだな、私。
だったら最初から2度に分けて持ち帰る所存でいればよかった。
ぐったりです。
(了)
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