ずい分前のことだけど、野球を背景にした長編の物語を書いていたことがある。
そのとき、いろいろな人に「野球好きでよかったと思えたことは?」「好きじゃない方がよかったと思ったことは?」などと聞き回ったりした。
なぜなら、自分自身がスリリングな試合展開にドキドキワクワク楽しめたり、人生と重ね合わさるようなプレイに考えさせられたり、といった野球の長所を感じてきたから。
半面、好きなチームがあんまりな負け方をしたり、納得いかない采配に入場料返せ、とか怒鳴りたくなるような不満も同じくらい抱く。そのストレス度は半端ない。
だから、野球好きじゃない方が楽なのかも、なんて思ったことが聞き回ったきっかけ。
でもやっぱり好きで、惨敗でも次の勝利を、ハイレベルなプレイを期待してまた観てしまう。
特に贔屓チームがいると、その勝ち負けにどうしても支配されてしまう私。
期待と不満が常にシーソーしているんだなあ。
さて、プロ野球、昨日クライマックスシリーズが終わった。セはヤクルトがストレートで進出を決め、パはオリックスが1敗はしたが激戦を制して突破。日本シリーズは去年と同じ顔合わせになった。
私の応援する千葉ロッテはペナントレース5位という成績で、今シーズンは既に終了。ただ、セリーグと違ってパリーグはずっと僅差だったので、ひょっとしたら3位に食い込んでクライマックス進出もあるかと最後の最後まで希望があった。
だから「これ以上負けられない」と言いながら結構な惨敗が続いても、他チームの勝敗との兼ね合いで数字的にはまだいける、ひょっとしてもしかして、と9月いっぱいドキドキしながら観ていた。
結局はダメだったけれど、最終戦10/1の相手はソフトバンク。これがまた、あちらのリーグ優勝が懸かった試合で、ロッテが負けるか引き分けるかでそれが決まる。なので向こうは真剣。でもこちらも最後のホームゲームで他人の胴上げなんぞ見たくはない。というわけで超真剣。
結果は、今シーズン飛躍的に伸びた和製大砲山口選手の逆転3ランでソフトバンクを打ち砕き、そのリーグ優勝を阻んでしまった。
ものすごく観応えのある試合で、あともう2,3こういう勝ち方をしてくれたらロッテがクライマックスに残れたかもね、なんて思えた有終の美だった。
というわけで、ほぼ最後までそういった綱渡り、ダメでもすごい見せ場があって、全くもう息の抜けない、震えながら観ていた今シーズンだった。
でも、ロッテが消えたので、このプレイオフはどこが勝っても気楽に観られる。野球は堪能できるし、不満やイライラはしないですむ。いやあどっちも頑張れ! と健全です。
うん……やっぱり贔屓チームがあるのはいいことなのか、よくわからないな。
(了)
↓「泥棒」がお題の短編です。11分で読めます。以前書いたもののシリーズにしてみました。
(マダムの第1話はこちら→ マダムの戯言 )
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↓「ゆるさない」がお題の超短編。5分で読めます。なぜか閲覧数が異様に伸びてます。




