これは全ての人に当てはまることではないと思うのでおススメするわけではなく、単に私個人の好みのお話。
いつもなら、ストーリーが重厚でどんでん返しがあるような映画が好き。そのためのあちこちに張り巡らされている伏線を、目を皿のようにして探しながら観ていくのが好き。最後にそれが「当たった!」「うそ、そう来るか!」とどっちに転んでも観終わってどどーんと心に残るものが好き。
でも、疲れているときにそれはちょっとしんどい。
重いのも、細かい伏線を探すのも、終わってどどーん、とくるのも今は欲しくない……なんて思うときがある。でも何か観たい。
そんなときの自分的候補映画がいくつかあるのだが、最近は「クイック&デッド」(1995)だった。
これはシャロン・ストーン主演の西部劇。「氷の微笑」で大ブレイクしたのが1992年だから、この映画は乗りに乗っている時期だったと思われ、土や埃で汚れたガンマン姿でも素晴らしく美しい。もう彼女を見るだけで気分がほぐれてくる、というくらい。
ストーリーは、早打ちガンマンの決闘大会、といった、まあ西部劇があまり得意でない私には面白味がそうあるわけではないのだが、それが疲れている時分にはちょうどよく、あまり考えずに観ていられるのがいい。
そしてこの映画、シャロンが魅力的なのと同様、出演者がすごいのだ。
当時はまだそう有名ではなかったラッセル・クロウ。ちょっとモサイ役だけどさすがに目立つ。「グラディエーター」でアカデミー主演男優賞となるのはこの5年後。
ラスボスが似合い過ぎるジーン・ハックマン。もう当時から超有名ですね。
ほんの端役にはもったいなさすぎるゲーリー・シニーズ。私はこの2年後の「アポロ13」でめっちゃ惚れました。
そして、まだ少年くささの残るレオナルド・ディカプリオ。19歳のはず。私はこの映画で初めて知ったのだけれど、あまりのキラキラまぶしいオーラに「誰これ!?」と即座に名前を覚えました。「タイタニック」はこの2年後。
そんなすごい俳優陣とは知らずに観た最初のときも、苦手な西部劇というジャンルなんか全く気にならないくらい目を引かれたわけで。
そしてそれから20年以上経ってもなお、この映画を観るとキラキラ感に癒される。目の保養とはこのこと。ブレイク直前、あるいは直後の俳優さんたちの持つ輝きはただ事ではなく、それを浴びると何だか元気になったような気がしてくるのである。
(了)
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