カレンダーの季節(22/9/11) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

我が家のカレンダーのうちの一つは、行きつけの飲食店からもらったもの。毎月季節のお花が活けてある素敵な写真集で、暦も読みやすく、気に入っている。

 

ところがこのカレンダー、その飲食店の名前が入っていない。昨年もいただいたけれど、ちゃんと店名と住所と電話番号が入っていた。今年のは、その場所が空欄で真っ白。注文するときに指定し忘れたのだとか。

 

お客さんに配るカレンダーは、有料で業者に注文するわけで、つまりは広告宣伝費だと思うのだが、その一番宣伝したい店名を入れ忘れてしまうとは……天晴れ。

この店主さんのそういうところが好きである。そういうお店なのである。

 

旦那さんの揚げたてカツが美味しくて、勧め上手のママの出してくれるお酒が美味しくて。最近ではちょっと胃腸が追いつかないくせに食べ過ぎ、飲み過ぎてしまうので、行く頻度を我慢しているくらい美味しい。


このカレンダーの不自然に白いままの空欄を見る度、そろそろこのお店に行こうかしら、と思い出す……のだから、結局広告宣伝になっているかもしれない。

 

ともあれ、カレンダー、早くもあちこちで来年のものが出始めている。

 

私が毎年絶対買いたいシリーズは、既にゲットした人が先月インスタで上げていた。

え、まだ8月だよね? 今年まだ4ヶ月残ってるよね? この1年私何してたんだ、まだ何もしてないぞ、来年なんて、ええー、考えたくないわ。とジタバタしながら、でも買いに行った9月の初め。

……残り2個しかなかった。

 

う~ん、近年、いろんなことが早く速くなってきている気がする。

お節料理の予約広告をもう見かけるし、お菓子屋さんはすっかりハロウィン仕様だし、街のイルミネーションはハロウィンが終わる途端にクリスマスになる。

 

何だかなあ。

 

あんまり急かすのはやめてほしい。振り返ったり復習したり、やり直したりもする時間も欲しいんだから。

自分の中ではもっと先のはずだったものが、やたらにフライングで品切れなんてことが、このご時世増えている気がする。

それに間に合うように間に合うようにと走ると、自分のやりたいことがどんどん後回しになってしまう。

 

ただでさえ人生たぶん半ばを過ぎて、たっぷりあるわけじゃない時間を必死でやりくりしている。やりたいことを先にやってからそういうところへ食いつきたい。

 

と思いつつ、そういえば行きつけのパン屋さんのキャラクターカレンダーがもうすぐ発売だな、などと気持ちが逸っている今。

 

(了)



 ↓「〇〇が落ちてきた」がお題の超短編コメディ書きました。5分で読めます。


フライを落とすな! 


 

↓「あの日の約束」がお題の短編です。14分で読めます。最近封印していたタイムリープもの。

プロミスアゲイン

 

 

 

 

↓「ゆるさない」がお題の超短編。5分で読めます。なぜか閲覧数が伸びてます。

墓まで持ってって  

 

 

 

 

↓「夏の夜」がお題の短編です。今更青春もの……大丈夫かな。11分で読めます。

三角の夜

 

 

 

↓「兄弟/姉妹」がお題の短編です。14分で読めます。

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