「太陽にほえろ!」の時代(22/7/24) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

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日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

7/16にNHKBSで「石原裕次郎がテレビと出会ったとき~『太陽にほえろ!』の時代」という番組を放送していた。

 

裕次郎さんと「太陽にほえろ!」の裏話で、当時あのドラマ大好き少女だった私なので、もう観るしか選択肢はなかった!

(ちなみに1972年スタートのドラマであり、50周年の節目というスタンスの番組みたいだった)

 

「太陽にほえろ!」は、観たことがなくとも、刑事ドラマとしてしか知らなくても、タイトルや音楽だけはご存じの方も多いかと思う。そのくらい今じゃ伝説的。

 

でも、最初は裕次郎さん、出演を断るし、やがて翻意はするものの13回という期間限定のはずだった、というのにはビックリ。


結局14年も続いた長寿番組で、当時の私なんか永遠に続くと信じて疑わなかった。

 

それまでの刑事ものは、犯罪者の側から見たものが多かったという。


それで、刑事側も人間であり、若手が成長する青春ドラマ的な感じにしよう、という視点が新しかったのだろう。

 

更に、ニックネームを持つめっちゃ個性的なキャラ、若手がどんどん入れ替わる(殉職での交代は有名)という斬新さ。

 

使用された映像は、マカロニ、ジーパン、テキサスと、神田正輝さんがゲストの1人だったのでドックの頃のもの。私はボンボンファンだったのでちょっと残念。

 

ゲストは、当時のプロデューサーさん、竜雷太さん、勝野洋さん、高橋惠子さん、小野寺昭さん、神田正輝さん、水谷豊さん(数回犯人役などで出演)。つまりゴリさん、テキサス、シンコ、殿下、ドック……ああ懐かしくて打ち震える。

 

「太陽にほえろ!」は間違いなく私の青春メインメニューの1つだった。出演者にしろ音楽にしろ、目にし耳にするだけでその頃のリアルな感情や思い出にリンクする。


そんな中で、七曲署一係の「ボス」は、当然ドラマ内の仲間たちの核だったし、私の中でも大黒柱だった。

 

それが、映画隆盛でテレビがまだ少し下に見られていた時代、「ボス」も13回限りだったかも、というなかなかにシビアな状況だったとは。


でも、強引に押し切っちゃえ、とか熱意で乗り切る、みたいなスタッフの勢いでボスは続いた……言ってしまえば割に締め付けが緩い時代だったんだな……。

 

自分が結構な大人になってから再放送を何話も観たけれど、社会問題が先取りされていたり地味でも丹念な人間関係が描かれていたりと、良質なストーリーが多いと思った。

 

創り手の熱さ、題材や切り口の目新しさ、俳優さんに合った魅力ある濃いキャラ設定。とにかく面白かった。そりゃあ当時の私のように夢中になる人続出でしょう。

 

ちなみに私が一番好きな話は、ゴリさんの恋人との別れ「すべてを賭けて」と再会の話「再会」(あ、連動しているので一番と言いながら二話分です)。もう泣けて泣けてたまらなかった……。

 

「太陽にほえろ!」で若手俳優が育っていくのを間近に見た裕次郎さんは、自分でもやりたくなり、石原プロ制作の「大都会」で新人の神田正輝さんを採用したという。

 

映画からテレビへ、との時代の変わり目を、最初は映画に固執していた裕次郎さんも一役担っていた。自分が大スターだっただけじゃなく、そういう柔軟さも持っていた方なんだなあ、と、「やっぱりボスって、すごいよ」と思った。

 

(了)

 

 

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