先々週、先週の日テレ金曜ロードショーは「トイストーリー3」「トイストーリー4」だった。
1からずっと大好きで、放送していれば必ず観てしまう。最初のテレビ放送でハマった私は3は映画館に観に行ったほど。
背景の物の質感、重量感、音質が半端ない。たとえば鉄柱とか、テントとか、アスファルトとか。
おもちゃが主人公なのだけど、その顔や動きがめちゃくちゃ繊細。人間がいないときは生き生きと表情が変わり動きも躍動的。でも人間に見られているときはだらりとただの「物」。この差がすごい。
その上、ストーリーには子供たちへの愛情や子供たちからの愛情、仲間との連帯感、妬みや友情、勇気などが溢れている。
子供向け? とんでもない。大人だって夢中になってしまうレベルの高さ。
昨今は現実が暗いので、こういう映画をセレクトしがちな私。近々「バズ・ライトイヤー」が公開になるからという今回の2週連続放送らしい。(「バズ」も観に行きたい!)
で、先週の4だけど、これも私は素直に楽しんだ。
でも、ネットのあちこちで不評な意見があるのを見て意外だった。おもちゃが自我に目覚めるのはどうかとか、3までと監督が違うから路線が変わってるとか、ウッディがボーと恋仲になるのは違うんじゃ、とか。
う~ん、なるほどいろんな意見があるものだなあ。
私としては、とにかく絵や音の質感のこだわりがきっちり受け継がれているように思うし、ストーリーも嫌いじゃない。(以下、ネタバレあり)
特に好きだったのが、ギャビーギャビーという古いお人形のパート。
最初はわがままな自己チュー女だと思っていたが、そもそも音声部品が不良だったせいで子供に愛されなかった。だから部品さえ取り替えれば、とウッディのそれを狙うわけで。
けれどそれもうまくいかず、投げやりになっていたところ、迷子の女の子に出会う。その心細さに同情し、寄り添いたくて思い切って飛び込み、女の子が受け入れてくれた……そんなシーンに泣きそうになったりした。
誰でも受け入れてもらえなくて悲しい思いをしたことがあるだろうし、その気持ちが別のところで役に立つっていう流れに胸がきゅんとした。
そんな風に丁寧にキャラの気持ちを追いかけるところや、あと、最後のセリフ。
持ち主の女の子ボニーのところへ帰ろうとするウッディに背を向け、一人で去ろうとするボー。そこでバズがウッディに「彼女は大丈夫だ」と言う。
ボーが強いから? それは女性の気持ちに鈍感すぎるぞ、と思っていたら、その「彼女」とはボニーを指していたのだった。だからボーと一緒に行け、と。初めは「え?」と思わせられるから印象に残る。
ああ、こういうセリフを書きたいな。こんな風にキャラを動かしたいな。
そういう意欲が湧いてくる。
子供向け映画だけど、子供向けだからこそわかりやすく飽きさせない展開で、次々興味を引くように丁寧に作られている。
そして、シリーズのどれを何度観ても思うのが、子供たちに少しでもいいものを、より楽しんでもらえるものを、という並々ならぬ意欲が感じられる、ということ。
煎じ詰めれば、どんなものを書くときも、読み手にどれだけの意欲を持って伝えようとするのか、ということが大事なのだろう。
そういうことを思い出させてもらえる、私にとっては創作のお手本が目一杯詰まっている映画だな、と思っている。
(了)
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