松坂大輔選手、引退(2021/7/11) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

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平成の怪物と呼ばれた松坂大輔。


そんな彼を私が初めて観たのは、ご多分に漏れずあの夏の甲子園。
PLとの延長17回250球の完投勝利という壮絶な準々決勝。

なのに翌日の準決勝でも1回を投げ、更にノーヒットノーランで決勝を制す。
漫画のヒーローみたいで驚いた。
 
でもプロ入りすぐはそうそういい成績も出ないよね、なんて思っていたら、期待は良い方に大幅に裏切られた。
 
デビュー戦で初勝利、オールスター出場に月間MVPに16勝での最多勝。ゴールデングラブにベストナインに新人王。
その後も奪三振王や沢村賞やオリンピックやWBC、メジャー移籍。その輝かしい実績をたどるとキリがない。
 
印象に残っているのは、プロに入ってまだ間もない頃。
 
松坂が打者にファールフライを打たせたが、外野手(誰だったかは忘れたけど、多分先輩)が落球、アウトが取れなかった。
普通、残念がるかヘコむか勘弁してくれと腹を立てるか。
 
でも、松坂は笑った。心底おかしそうに「落としてやんのー」とばかりに明るくケラケラと。
 
何て器。
そんな1つくらいのアウト、すぐ獲れるから。全然問題ない。そういう笑いだった。
 
もちろん勝ち負けが商売だから、当然やられるときもあった。そんなときに出たのが「リベンジ」という、流行語大賞を取ったあれ。

今じゃ誰もが普通に使う言葉だけど、松坂が言い出しっぺだった(ついでに言うなら、そのときよく比べられていた上原浩治の「雑草魂」も同時受賞。両方とも好きな言葉だ)。
 
もう1つ、これはうろ覚えだけど。
 
当時から松坂人気はすごくて、ライオンズの合宿所に届いたバレンタインチョコはトラック4台だったか、もっとだったか。
 
それに対して松坂は「頑張って食べたいと思います」といったようなコメントをしたと思う。
 
野球の実力。センス。人懐こい笑顔。そしてそういう、人の気持ちを無下にしない態度。
 
だから、晩年怪我で苦しみ、結果が出なくても愛され続けた選手だったのだと思う。

近年流行りの王子って感じでもなく「万年男の子」といった風貌で、高速スライダーを操る迫力のマウンド。そんな彼を観るのは爽快だった。
 
残念だけど、楽しませてくれてありがとうという気持ちでいっぱい。まだまだ長い人生、これからのご活躍も期待します。
(文中敬称略しました)
 
(了)
 

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