おうち時間で観賞 「愛と青春の旅だち」(21/6/20) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

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日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

1982年、アメリカ。主演、リチャード・ギア。海軍士官学校で頑張る青年のお話。今更私なんぞが説明するまでもない、大ヒット作。


おうち時間で過去映画を観る機会が増えた。

最近のドラマや映画のストーリーが複雑すぎ、カットが多すぎる傾向に疲れて、うんと昔のを選んでみた。


この映画は音楽も良いし後味も良い。

すごく流行ったのに、私はその当時映画館で映画を観る習慣もお金もなく、大分乗り遅れた何年も後に鑑賞したと思う(遠い昔過ぎてどれほど遅れたかも覚えていない)。


若いリチャード・ギアが、あまりにニヤケた二枚目過ぎて、どうも好きになれなかったせいもある。


「プリティ・ウーマン」(1990)も良かったけど、まだイケメンが前面に出ていて足踏みしていた。「真実の行方」(1996)、「シカゴ」(2002)、「シャル・ウィー・ダンス?」(2004)、「HACHI」(2008)など、年を重ね、渋くて素敵なおじさまになってからかなり好きになって、彼見たさに選ぶ映画も増えたっけ。


で、この「愛と青春の旅だち」、最初はリチャード・ギアのアイドル映画みたいだろうとの先入観があった。


確かにカッコよさはもちろんあるのだけど、そこじゃなく、頑張って何かを手にするサクセスストーリーとしてとても面白く、のめり込んで観終わった。


タイトルがタイトルだから……恋愛映画の最たるものかと思っちゃっていた。


でも原題は「An Officer and a Gentleman」=士官と紳士。これは「士官や紳士に相応しくない行為」という慣用句みたいな軍法用の専門用語を略したものという。(とても分かりやすく説明してある記事発見→https://www.thecinema.jp/article/587 



なので、士官として紳士としてダメダメだった主人公が、相応しい人間へと成長していくところに面白さを感じたことは合っていたのだった。確かに時間的にも映像的にも、そっちの方が恋愛要素よりはるかにしっかり描かれている。


特に、ギアさんをしごく鬼軍曹(ルイス・ゴセット・ジュニア)が物凄く良くて、この年のアカデミー助演男優賞を受賞している。


体力的なしごき以外に、候補生の痛いところや弱いところを汚い言葉で攻撃したり、休日を取らせないで罰則の訓練を課したり。もしかしたら今だと「いじめ? パワハラ? ブラック企業?」と、観るのをやめる人や、SNSの炎上などがあったりするかもね、と思ったりした。


確かに表面だけ見ればそう感じるかもしれないが、ラストまで観るとわかる。これから命懸けの仕事に就く人間を、強く凛々しく育てるため。そういう資質のない者をふるい落とすため。


憎まれ役をいとわない愛情。自分の上官を育てるという難しい職務へのプライド。それが表れる最後の敬礼シーンなど涙が出る。次の候補生たちにまた同じ喧嘩腰の出会い方をする軍曹に、ギアさんでなくとも笑みが出る。


これが流行ったあの時代は、一気に観られてストレートに響く。そんな映画が多かった気がする。


(了)

 

 

 

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