ファッションや雑貨のカタログを見るのが好きである。
新聞の折り込みにも、スーパーの安売りなどと共に、そういうカタログが挟まれていることがある。
我が家は日本経済新聞を取っているのだが、たまに全50ページくらいの日経マガジンスタイルと銘打った冊子が入る。コートやワンピース、バッグ、靴、アクセサリー、コスメなど、眩しいラインナップ。
こんなのを着こなし、使いこなせればカッコいいなあと、憧れ的に眺めるだけなのだけれど。
なぜかというと、これが相当にお高い。
最近腕時計が欲しいなあと思っていたところ、そのマガジンにちょうどざらざらと載っていたので見入った。きれいで可愛くて素敵だなあ、とお値段を見て目が飛び出る。175万とか655万とか。思わず0の数を確認してしまった。
ここに載っているコートにせよバッグにせよ、またお勧めの飲食店にせよ、どれもこれもそんなハイレベルでとてもとても。
日経の読者って、そんなにお金持ちばかりなんだろうか。
今回初めてビックリしたわけではなく、毎度毎度溜息をついてしまうのである。
もしも清水の舞台から飛び降りる気で購入を決めたとしても、その一品だけで生涯支払いに追われることでしょう……。
でもそういった見目麗しい商品、次から次へと紹介される。紹介されるたびに買うことなんか、無理~。
そんなレベルの私ごときが日経を読むこと自体がそもそも間違っている? のかは何とも判断がつかないけれど、負け惜しみ的に吠えてみると。
私のちっこい神経だと、655万の腕時計なんぞを身に着けて外出するのは億劫。
どこかにぶつけて表面にヒビが入ってしまったら?
手を洗ったときに水をかぶって故障してしまったら?
あるいはそれを避けようと外して手洗いし、その場に置き忘れてしまう可能性も大。
怖い。怖すぎる。下手なホラーよりよっぽど恐怖。
そもそもそんな高価な時計をするならば、衣装髪型化粧バッグ全てそのレベルに合わせないとおかしいのでは? それができない自分、とんでもなく中途半端なおばさんに見えるだろうことは容易に想像がつく。
だから要らないのだ、655万の時計。
更に言えば、こんな時代、外出する機会がぐっと減った。そんなお洒落な時計、一体どこへ着けていく? 最近は出掛ける先がほぼないので、服も靴も化粧品すらもあまり買っていない(もっとうんと安いやつですら)。
それでも飽きもせず、マガジンのそういう高級品を眺めている。眺めるだけで楽しんでいる。目の保養というやつ。
これが結構ストレス解消になるんだから、安上がりです。
(了)
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