先日、家のどこかに左足の小指を派手に引っかけた。イテテテテ、とは思ったものの、よくあることなのでそのままスルー。だから柱なのかタンスなのかも定かでない、「家のどこか」といううろ覚え。
これがいつまでも地味に痛む。でも深く考えたくないので知らん顔して普通に歩き、走ったり飛んだりなんかもしてしまった。
……何か腫れてない? お風呂でマジマジと見てみたら、右足小指と比べ1.5倍くらいに膨らんで赤くなっている……。いやいや気にしすぎなだけで大したことは……そこそこズキズキ痛い。
「足、小指、ぶつけた」でネット検索してみた。結果「骨折」「骨折」「骨折」……。いや、ぼんやり予想はしていたけれど、「足の小指は折れやすい」だの「レントゲンを撮るべき」だのが続々出てくる。
しょっちゅう引っかける足の小指。でもそのうちいつの間にか忘れる……はず。しかし世にネットなどという便利なものがあるおかげで知ってしまった。まさかの「骨折」という事態が、十分可能性ありだと。
でも……どうしよう。
このコロナ禍、できるだけ病院に行きたくない。なのに何で小指なんか引っかけたんだ、私のバカバカバカ。と何度なじっても腫れは気になる。整形外科ならコロナそれほど影響ないかな、と覚悟を決める。
整形外科、行きつけの内科病院に併設されているけれど、内科……最も行きたくない。しかもそこは、廊下ほどしかない狭さの待合室が共同で、昔からいつだって座る場所もないほどの、明らかな三密。毎冬風邪を引いたとて、逆にインフルをもらってきそうだから避けていたほどなのだ。コロナ対策もしていると思うが、しばらく近寄っていないので様子がわからない。
で、近所の整形外科単独の病院を検索。2件。片方はHPなし、もう片方はやたらに親切丁寧な売り文句と良悪両方のコメントあり。迷った末に、HPなしの方へ。その方が空いていると踏んだのだ。
ところが、行ってみたら閉じていた。ドアに「診察は午前中のみ」と手書きの貼り紙が。きっとコロナ対応だろう……。
クソ暑い中、真反対の方向にあるもう一つの方へ自転車を走らせた。
大混雑していた。最初に呼ばれるまで1時間、「レントゲン撮りましょう」の一言だけで待合室へ帰され、更に30分待ち。撮ってまた診察室へ呼ばれるまでまた1時間。そして「骨折はしていません。打撲のひどいヤツですね」とのお達し。更に会計まで30分。三密の中、計3時間。収穫なし。いや、安心感を得た?
来なくてもよかったじゃん、と思ったが結果論。そしてこの後2週間、様子を見たけどコロナ感染はなかったみたい。ホッ。
体の不調があると、一応保険的に気軽に病院に行くのが常だったコロナ前。でもこんな時代になると、なかなか踏み切れなくなった。今回は何でもなかったから良かったけど、受診を渋ったせいで悪化、となり得そうで怖い。
次の悩みは、延期していた健康診断をどうするか。今回で取りあえず大丈夫そうな気もしてきたが、毎日まだまだ感染者は多い。考え中。
(了)
~~以下の小説サイトに投稿しております~~
↓↓↓よかったらお立ち寄り下さい。
~~~~~~~~~~~~~~~~