シナリオ学校に通っていた頃、よく言われたことがある。
テレビは時代をリードするものだから、それを頭に置いて番組を作っている。だからドラマシナリオを書くなら、時代性を取り入れることが一つのポイントなのだと。
今のテレビは、日がな一日コロナコロナ。見ていて鬱々とした感情しか湧き上がらない。そういうのを何とかしようと、アーチストやタレントがテレワークでつながって励ます番組がどっと出てきた。最初は「おお、こういうやり方もあるか」と確かに時代を感じた。まさにテレビは時代の最先端を進むもの。と、うなずいたのだけれど。
正直そろそろ飽きてきた。
ドラマやバラエティは、新しい収録ができないためにコンテンツ不足。その中で「時代感」という使命を果たそうとしているのだろう。けれど、あまりに多いと内容に関係なくどれもこれも同じに見えてきてしまって。
テレワークという時代性ある新しい形なのはいい。でも、自宅の壁やらカーテンを背景にした俳優やアーチストは、照明が家庭用のせいか暗いし顔映りもよくない。音声も途切れがち。違う場所にいる多くの人が画面を分割してつながるというのも、オンライン飲み会や在宅勤務と同じで単調。要は、テレビのプロの技が使われていないからか、見る側の素人がやることと大して変わりばえしないように見えるのである。
そんな中、そうではない穴埋めもあった。過去の人気番組の再放送だ。私としてはこっちに軍配。
例えばTBSの「JINー仁ー」(2009年、2011年)。2クール分を3週に渡って週末で一挙放送してくれた。この録画があればGW後もしばらくはもつ、なんて思っていたけど、一気に見終わってしまった。タイムスリップの医者ものだけれど、伝染病のくだりなんか恐ろしいほど今とリンク。仁先生が未来からタイムスリップしてきてくれないかしら、と本気で思ってしまった。
日テレの「野ブタ。をプロデュース」(2005年)もいい。私の好きな木皿泉さん脚本。昨日見た回の、手帳という小道具の使い方など実に上手くて勉強になる。まだ高校生役の亀梨くん&山Pが若くてかわいい。結婚引退してしまった堀北真希ちゃんがいい味を出している。当時ヒットした主題歌も好きだった。
同じく日テレ「ハケンの品格」(2007年)は続編が近日オンエアということでの再放送らしいが、鬱憤を発散できる爽快さがある。
日テレ(またも)の金曜ロードショーでは、ネットで「観たい映画」の視聴者リクエストを行っている。おとといは「トイストーリー3」を放映していて、以前からこのシリーズ大ファンの私は観入ってしまった。(以前見た感想はこちら→http://baseballdrama.blog18.fc2.com/blog-entry-75.html#more)
良作は、時が経っても何度観ても良い。ドラマに限らず、過去のスポーツの名勝負や宝塚の舞台などの放送もある。思わず引き込まれ、気分が洗われる。
時代を先取りするのがテレビの役目かもしれないけれど、こういう不測の事態の時。立ち止まって振り返るのもありな気がする。
ここ何年も、前へ前へ早く速くと追い立てられる感じがしていた。過去の良いものを観直す時間も余裕もなかった。それらからは、必ずパワーなりひらめきなりの何かをもらえるものだと改めて思った。
(了)
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