プロ野球ファン歴、〇十年近く。
応援といえば、その系統しかしたことがない。
その私が、宝塚にハマった場合。
応援の仕方がわからない。
プロ野球も、〇十年前と今とではだいぶ応援の仕方が変わってきている。
昔は、主にヤジだった。
剛速球を投げて空振りさせてくる敵ピッチャー、この土壇場で逆転打を打ってくるのか、という敵バッター。もう憎たらしいわ、悔しいわで、「おらおらノーコン、ストライクを投げてこいや!」だの「今日は4タコでいけ、空振りしろ~!」だの、えげつない品のないヤジを飛ばしたものだった。
贔屓チームの選手にですら、凡退すると「たまには打てよ、ヘボバッター! 目ついてんのか!」、肝心な時に打たれると「4ボールばっかり出してんじゃねーよ、だから勝利投手になれないんだよ!」とか……感情をむき出しにぶつけたものだった。
今では、そんな口汚いののしりみたいなヤジはあまり聞かない。というか、かなり顰蹙かもしれない。
最近は球団ごとに応援スタイルがあり、拍手で盛り上げたりダジャレや似顔絵の描かれたタオルやグッズを規則正しく振ったりする。また、選手ごとに登場曲や応援歌があったり、誕生日だったら「ハッピーバースデー」が流れたり、チャンスのテーマでジャンプやウエーブを行ったりするのだ。自作のスケッチブックで贔屓の選手への愛を込めたメッセージなどを掲げる人も多い。
まあそれでも、叫ぶわ手をたたくわ、グッズ振り回すわ、プレイに興奮すれば立ち上がり見知らぬ周りの方々とハイタッチを行ったりする。とにかく野球の応援は、今昔を問わず、賑やか、騒がしい、落ち着きがない。
そのノリで、宝塚に誘ってくれた知り合いに尋ねた。
「〇〇さん、ラブ! とか書いた垂れ幕作ってっていい?」
「似顔絵と愛称を描いたうちわを振ってもいい?」
「きゃー、〇〇さん、すてき! と掛け声かけていい?」
……すべてやんわりボツをいただいた。
そうよね、お芝居やショーなんだから、その進行を妨げるような応援はだめよね……。しかも野球のノリじゃ、あまりに騒がしく場違いだし。
でも、拍手はいいらしい。
初心者である今のところ、どのタイミングで手を叩いたらいいのか、まだ慣れていないのでわからないけど、「拍手が起こりかけている?」と感知したらとにかく叩くぞ、というスタンスでいる。
ご贔屓のジェンヌさんに、熱い応援を届けたいのだけれど、やっぱり郷に入っては郷に従え。早くその世界なりの応援を習得し、お芝居やお歌やダンスに感動したことを伝えたい、と思っているのだが、……いつになるかなあ。