サヨナラ、箪笥(19/6/2) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

  箪笥が壊れた。

 

 全部で7段、1番上は3つに、2番目は2つに分かれた引き出し、あとは仕切りなしのが1つずつの木製箪笥である。


 その、3段目の取っ手が外れ、はめ込もうとしたら繋ぎの突起が折れた。だから引き出しなのに引き出せない。しょうがないから取っ手を外し、開けっ放しの引き出さない引き出し。


 というように何となくごまかしながら使い続けていたのだが、他の段にまで感染、発症。もうどうにも止まらない。

 

 そもそもこの箪笥、実家で使っていた物を持ってきたので、軽く見積もって30年選手。減価償却し尽くした、どころか今の価値はマイナスでしかないだろう、くらいによく働いてくれた優れ物だ。

 

 というわけで、新しい物を購入。意外とこの大きさで同じ段数で、というのが見つからず、結局1段少ないし、奥行きも短くなった。

 

 搬入のときに古い物は引き取ってくれるというので、中身を取り敢えず紙袋に移す。これが、出るわ出るわ。紙袋15個分! え、こんなスリムな箪笥のどこにそんな四次元ポケット的な包容力が?

 

 一つ一つじっくりあらためている時間がなかったので、一目で判別していった。捨て、捨て、捨て、取り敢えず残し、くらいな仕分け。

 

 無理無理詰め込んであったので、底の方から「そう言えば」みたいな物が続々出てくる。「何だ、こんないいのがあったんじゃん、新しいの買っちゃったよ」みたいな。何となれば、引き出しを引っこ抜いた後ろに挟まったままの物まで見つかる。ほぼ新品で、全然使える。

 

 私の脳もこんな状態なのかしら、とふと思った。

 次々新しいのを無理矢理突っ込んで、それまで意識せずフツーに使用していた物が奥の底の方に追いやられる。そのことを忘れ、使える物がないないと、また新しい物に手を出して、脳はパンク。

 

 奥の底の方にあるものを引っ張りだせば、結構使える? そんな思い出なり知識なりがあるかも知れない。記憶を一生懸命辿ってみたが、開けっ放しの引き出しどころか、二度と開かない開かずの引き出し状態のようで。何が入っているかはたぶん永遠の謎のまま、そのスペースだけが無駄に残り続けるのか。だから年々記憶力のキャパがちっちゃくなってるのか……?

 

 それはともかく、引き取り搬入は、ほんの5分で終了した。長いことお世話になった旧箪笥に別れを惜しむ間もなかった。


 その後、紙袋の中身を新箪笥に入れる作業を始めたが……全くもって収まらない。かなり捨てたはずなのに。

 入れ物が小さくなったせいもあるが、ここ何年も見て見ぬフリをしていたカオス状態をスッキリさせる良い機会である。と、前向きに捉えるも、これ以上どう減らそう、と未だ立ち往生中である……。

 

(了)

 

 

 

 

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