何年も宛先構わず投稿しまくっている今頃になって、こんなことを思うのも何なんだけど。
応募先はよく考えて選定しなさい、とはどの学校、先生にも言われること。理屈では、言葉の上ではわかっていたつもり。どう見ても純文学系なのにエンタメ系の賞に応募しても、またその逆でも、まあシャットアウトされても仕方ないだろう、という。内容以前に、ジャンルでふるい落とされてしまうということであろうと。
わかっていたつもりではあるのだが、そもそも一番問題なのが、自分の書く物がどういうジャンルなのかが自分でわかっていないということ。
純文学かエンタメか、と考えれば、純文学ではない。消去法でエンタメである、ということになる。では、どういう系統のエンタメかというと、推理小説やミステリーではないけど、恋愛でもない。時代小説ではもちろんない、というか無理。強いて言えば「人間ドラマ」、かなあ……。
ではターゲットの年齢は、と考えると、まず児童文学ではない。少年少女が主人公の話も書くけど、あまり多くないし、夢や希望が将来に広がっているという内容にはあまりなっていないし……(汗)。
かといって大人向けでもない。自分があまりに幼稚で知識ないし自己チューだし、……大人の考え方、分析、大人へ向けてのメッセージとかが弱々しいのは明らか。文章や人物に色気もない。
男女どっち向け? というのもどっちつかず。自分、女らしくないし、かといって男性の気持ちがわかるわけじゃなし。
中途半端だなあ、といつも思う。結局、わがままな年配の書く若めな人向けのストーリー? ……誰が読みたいんだ、それ。
というわけで、どこに応募していいのか本当にわからない状態が何年も。なので、めぼしい賞の受賞作品を片っ端から読んでみている。この系統なら好き、この審査員に読んでもらいたい、とかそういうことで選ぼうと思い立ち。
ところが、ここでまた立ち往生。受賞するくらいの作品だから、とてもとても上手いのだ。話にもよるけど、スケールが大きかったりバックグラウンドが緻密だったり並大抵でない表現力だったり。
ああこんな人達と肩を並べられるわけがない、と、打ちのめされてしまうことを繰り返す。そうなると、好きな作家さんが審査員だとしても「こんなレベルのを応募してくるなんて」と舌打ちされたらどうしよう、などと腰が引けてくる。
でも。
最近思うのは、書くのはやめられないなあ、ということ。くだらなくてもつまらなくても、何かを込めた物語を創る、ということが、面白くてたまらない。落選し続けても、それだけは確か。
だから、恥も外聞もなくこれからも投稿を繰り返すのだろう。ま、ツラノカワを厚くして、できればちゃんと趣旨に合った賞に応募してみたいので、……最初に戻る。
(了)
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