マンガ原作(18/11/4) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

 一時期、出版社にマンガ原作の持ち込みをしていたことがある。持ち込みとは、要するに売り込みのことで、「こんなの書いたんですが、載せてもらえませんか?」と編集者を訪ねて読んでもらうのである。

 

 自分の場合は、一応原作コンクールで賞を頂いたご縁で、電話して日程調整して伺うという流れだった。

 けれど、マンガ原作またはマンガについては、直接持ち込みを受け入れている出版社も多く、ご縁がなくとも勇気を持って当たっていけば、プロの編集者からアドバイスがもらえる。


 結果として採用されなくてもそれはとても役に立つ。わかってはいても、自分の場合、電話するときからして尻込み、勇気を出すのに一週間はかかった。そのままやめちゃおうか、と思ったことも数知れず。が、たまたまやはり持ち込みをしていた知り合いがいて、感化されて勇気を出すことができた。

 

 持ち込む物の書き方は、出版社にもよると思うが、自分の場合はシナリオ形式だった。箇条書きや小説の形の場合もあるという。

 最初は物語全てを書き終えてから電話する勇気を振り絞ったものだが、回を重ねるにつれ、「こういう話はどうでしょう」というあらすじというかネタというか、企画書とも言えない趣旨のようなもの一枚を出すだけになった。全部書き終えた物を出しても、必ずやり直しになるからである。もっと言えば、根本的に違う方向へ進むことの方が多いからである。だから最初に担当さんと話し合い、詰めてから書き始めるようになった。

 

 自分の場合はこれを月に一度くらいの頻度でやっていた。書き終わったらまた次最初から、といった具合。けれど大体がボツで、掲載まで漕ぎつけたのは十本に一本くらい。何て効率の悪さ。時給にしたら何十円の世界だね、なんて先の持ち込みの先輩と話したこともある。それでも今考えれば、結構なヒット率だったと言えると思う。

 

 実際何本かマンガになったときはとても嬉しかったが、実感したこともある。編集者さんに何度も言われたのは、「マンガは漫画家さんの物」ということ。これも出版社によって、あるいは原作者の格付けによっても違うのだと思うが。要は、こちらは「自分の書きたいことをマンガにしてもらえる」という気分でいたがそうではなく、「漫画家さんがネタに出来る物を提供する」というのが求められる原作者だったように思う。


 だから、「原作ではこう書いたのに違ってる!」とか言える立場でもない。そして書き上がった物を渡した後は、その雑誌の○月号に掲載との連絡をいただくのみで、発売日に書店に行って初めて「こんなマンガになったんだ」と知る、という感じ。

 

 それでも原作者名が印字されていることに感動したっけ。それは確かに自分が作ったものなのに、マンガとして載っているとなぜか新鮮で、どこか遠くの誰か知らない人が書いたような不思議な気分だった。

 

(了)


 

 

 

  

 

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