ドラマの嘘(18/6/10) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

 ドラマの中のこと。

    作家が、万年筆で原稿用紙にタイトルを記す。そして本文をサクサク書き進め、直しもなくそのまま最後まで行って完をつける。

 

 あり得ない。


    自分がダメ出しを山ほど食らっては直しばっかりしているひがみから言っているのではない。

 

 どこかの博物館で、夏目漱石だったか宮沢賢治だったかの直筆原稿を見たことがある。たくさんの赤が入っていて、付け加えようとする文言がはみ出ていたり、二重線で削除された文章があったりと、直しに直した跡があった。その原稿用紙は感動するほど汚れていた。名文学はそうやって生まれているのだ。(どちらの文豪だったのかという大事な記憶が欠落しているところが大反省点である……)

 

 ともあれ、それは現代の人気作家さん達だって変わらないと思う。伝えたいことをより強く、より簡潔に、あるいはより流暢に伝えようと試行錯誤を繰り返すわけである。


 なのに、はびこっている原稿用紙への万年筆一発書きOKドラマ。それを書いている脚本家の方だって、一度だけ書きなぐりっぱなしの後、さっぱり直さないなんてことはないと思うのだが、なぜそこにリアリティを出さないのか不思議である。

 

 他にもあるあるステレオタイプなシーン。

    雨なのに傘を差さないで外に飛び出すとか、水道捻るの間違えてシャワー出しちゃったのに止めないとか、ずぶ濡れにしたい意図はわかるが、フツーやらねーだろ(怒)!    と突っ込まれること必至。も少し視聴者を納得させるようなひねりがほしいと思う。


    帰宅してそのまますぐ食卓につくお父さん。え?    手洗いは?    うがいは?    てゆーか、ネクタイ外して背広着替えて部屋着でくつろぎたくない?


    冷蔵庫開けたまま、あるいは牛乳を注いでる最中に、何かを思い出してボーッとしてしまう主人公。いや、とりあえず冷蔵庫閉めて!    牛乳こぼすのすぐに止めて!   叫びそうになる。

 

 お仕事ドラマで転勤とか左遷になった登場人物が、段ボールで私物を運んでいく。

 自分、結構異動や席替えはあったけど、段ボール経験は一度もないんですが。それ、普通なんですか?

 

 別にバリバリにリアルな必要もないと、結構好き勝手な空想が折り混ざった話を書く物書きモドキとしては思うわけで。

 ただ、視聴者側に立って見ることの方が多いものだから、そういうつまらないことに引っ掛かかるとのめり込めなくなる、というのは凄くよくわかる。

 

 ドラマとは、ノンフィクションは別として、嘘を見せて笑いなり涙なり何かしらの感情を起こすものである。だから、一番つきたい嘘にたどり着くまでは、つまらないことで挫折させないよう気を付けなくてはならない。そういうシーンに出くわす度、胸に刻む。

 

(了)

 

 

 

 

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