腹が立つほどオイシイ(18/5/13) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

 たとえば、家族が使ったハサミを元の位置に戻さない。あるいは会社の上司に無理難題を押しつけられる。理不尽な理由で彼氏にフラれる。どれも度合いに差はあるだろうけど、イラッとくる腹立たしい一件である。

 

 どんな人でもムカツク状況を経験しない人はいない。そんなとき、皆さんはどうやって折り合いを付けているのだろうか。

 

自分の場合、実に単純明快である。

「ネタにしてやる」。この一言に尽きる。

 

自分で経験したことほどリアルに重みを持って書けるものはない。しかも腹が立ったことほど共感も得やすい。

 

そうなると、これほど胸がすく対処法はないと言える。自分で書く架空の世界なので、そういう輩にこてんぱんな天誅を下してやる展開が可能なのだ。いまだ実現はしていないが、その作品が多くの人の目に入る状況になれば、その本人が見て「自分がモデルだ」とわかり青くなる。そんな復讐もできるわけである。ざまあみろ、と高笑いである。

 

そうやって苛立つ案件を洗い出すようになってから、まあ出遭うこと出遭うこと。今の時代、おかしな人が多いし、おかしな出来事もおかしな制度もおかしな慣習もやたらにある。あらら、ネタの宝庫すぎ。物書きもどきにとってはこれほどオイシイことはない。

 

腹の立つことがある度、メモして「ふっふっふ」とにやける。そんな風にやり過ごしていると、まあ精神状態もよくなる。解決するために何か手を打たなくてはいけない場合は別として、お酒やらジムやらで憂さ晴らしをするよりも安上がりである。そして落ち着く。心が安定する。何があっても自分にはこれがある、と思える拠り所があると強い。不条理や不可思議と思えることに出遭っても、余裕を持っていられる。

 

だからなのか最近、「優しそう」とか「穏やかだね」と言われることが増えた。そのせいか、周りからの人当たりがよくなったような気がする。それに反射するように自分もそうそう殺伐とはしなくなった。つまり腹が立つことが減った。

 

あ。そしたらネタがなくなっちゃう。それはマズイぞ。

さあさあ。腹立たしいこと寄ってらっしゃい。

 

(了)


 

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