パン屋さんの策略(17/9/3) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

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日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

 ここに、近所のパン屋さんの割引券がある。

 100円分。これは、年末に先着△名様○○円以上買ったお客に配られたカレンダーにくっついているものだ。毎月1~2枚ずつあるから結構お得。ただし、1回につき1枚しか使えないとの条件付き。

 

 その券を使いたいがために、律儀に1月に2回そのパン屋さんへ行く。そこで○○円以上たくさんとか特典対象のパンなどを買ったりすると、更にまた割引券がついたりする。そうするとそのパン屋さんに行く頻度は月4とか5とかに増えていく。自動的に券も増え、ますます行かなくてはならない、という、追い立てられるようなマスト事項となる。期限付きなので、その月末までには何としても達せなくてはならぬ、という強迫感で雪ダルマ式にこうなってしまうのだ。

 

 もしも行かなければ買うこともないであろう何とかデニッシュとか何たらパイも、現場で見るとつい欲しくなって買っちゃう。100円安くするために行って、有り余るほど余計な散財をして帰ってくる。
 つまり実際、もはやお得なのかどうかよくわからない……。

 

 何かに似てるなあ、と思い当たったのが駐車券。スーパーやデパートにマイカーで出かけた時のあれである。

 

 場所にもよるが、2000円以上2時間無料とかそんな感じ。これ、必要もない物を無理矢理買って2000円にしようと結構必死になる。また、2時間が迫るギリギリで各駅停車のエレベータに当たったりすると、叫びたくなったりもする。

 

 よく考えれば、2000円に足らずとも駐車料金はせいぜい200~300円くらいだろう。時間過ぎても超過料金だって店によっては端数扱いで0円のこともある。

 

 薬局とかネット通販でも同様だ。「今月あと○○円買うとあなたのランクはゴールドにアップしてポイントが倍増します」とか、「今○○ポイント貯まっているので○月中ならその分割引になります」とかのお誘いが。これも無理矢理その金額、その期限に合わせようとして頑張ってしまう。

 

冷静になれば、もしやむしろ損してるかも? という無駄な増殖買い。振り回されずにマイペースに買いたい物だけ、好きな期間に、好きなだけ時間をかけて。その方が精神衛生上もよろしいような気はする。

 

でもでもでも。

やっぱりちゃんと期間中にちゃんと割引を受けた、という満足感でちょっとの幸せを得る。それだってお買い物の醍醐味だ。だからせっせと割引券を集め、せっせと期間内に出かける。それがパン屋さん達の策略でうまく引っかかってるとわかっていても。

 

けれど、そこのパン、大変に美味しいのだ。美味しくなければこうはならない(はず)。策略通りにハマってるよなあと思ってはいても、「ま、いいか」となるわけである。

 

消費者心理学とか購買心理学なんて名前の学問もある。ちょっと興味出てきた。(了)

 

 

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