ワクワクのWBC?(17/3/26) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

 WBC=ワールド・ベースボール・クラシック。3~4年ごとに各国が選りすぐりの選手を揃えて競う野球の世界大会である。

 

野球好きの私は、ドキドキワクワクして開催日を待ちわびてた――はずなのに。どうしてか今回、自分の中で期待値があまり上がらずにいた。前回も前々回もかぶりつきで観ていたのに、……なぜだろう?

 

 始まってからわかった。壮行試合とか強化試合とか、大会前の試合から観ていたからだ。投手は打たれ、打者は打てない。負けがこむ。全然面白くない。

 でも、考えてみれば、練習試合なんだからそれでいいのだ。

 

シーズン前のオープン戦と一緒である。ここでは、相手の戦力や得意不得意の分析、自分の実力がどれだけ通用するか、何が足りないか、などを試したり確認したりする。シーズンという本番で勝つために。

だからオープン戦に勝った負けたはどうでもいい。侍ジャパンの壮行試合もそんな位置づけだったはず。

 

 そんな風に行き当たって思い出したのが、自分が、とある資格を取ろうと勉強していた頃のこと。

 

年一回のその試験の為に、毎回の講義にミニテストというのがあった。ここで目標とするのは、もちろん出題範囲をどれだけ理解しているかを試すこと。

答えを間違えても、自分のどこが弱点なのかを確認できるわけで、だから点数が悪くても気にする必要はない。

 

 なのに、この成績にやたらこだわる同じ講座の受講生がいた。

 良い成績は貼り出されるので、私が貼られると「すごい!」と褒められ、彼女が貼られるとドヤ顔をされた。

 

 いや、褒めてくれるのは嬉しいけど、いや別に嬉しくもなく、とても違和感を感じたものだった。

 この結果を見て弱点を潰していき、最終的には本試験での間違いを最小にすることが大事なのだと……彼女はわかっていなかったのだろう。

 つまり壮行試合での勝ち負けしか見えていなかったということだ。

 

ちなみにその試験に私は受かったが、燃え尽き症候群に近く、結局資格を全く生かしていないので、彼女を笑えない。本当の本番は、その本試験よりももっと先にあったわけだから。

 

 

 侍ジャパンの本戦は面白かった。そうそうこれだ。ああ前回も前々回も、だから夢中になったんだった。

 

 練習試合と違う。本番の本気の「勝ちたい」気合い。息をするのも憚られるほどの緊迫感。

 一球、一打、一投足に、勝つために重ねてきた試行錯誤の上での「最高」が表れている。日本の最も上手い人達がこんな風に試合をするとこんなに面白いんだって、前回も前々回も思ったじゃないか。

 

 負けたけど、勝負事だからそれもある。でも本番の本気が伝わったこの敢闘は、何かのスイッチを入れてくれた気がする。(了)

 

 

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