忘れんぼ(17/3/19) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

 忘れんぼである。太古の大昔からである。

 

 細かいことを言ったらきりがないが、たとえば大学のとき。

 同じゼミを取った後輩にノートを貸した。すると真面目な後輩は、疑問点や言葉足らずな箇所を質問してくる。

 

 しかし私はその内容をきれいサッパリ忘れている。で、「覚えてないな~」と言う。何回かそれを繰り返すと、しまいには「先輩って意地悪なんだもん。めんどくさがって何も教えてくれない」と後輩が怒り出す。

 

 いや、意地悪とかめんどうとか、そういうレベルではなく、本当に覚えてないんだってば。……と言っても信じてもらえなかった。

 

 社会人になりたての頃。

 たくさんの指示をもらい、やり方を教わり。自分の頭のメモリがちっちゃいのはわかりすぎるほとわかっていたので、外付けディスクの活用=メモを取る癖はしっかりついていた。

 

 なのにである。

「これ、この前教えたよね?」と聞かれて、私は堂々と「いいえ、初めてです!」と100%の自信を持って言い切った。

 

 が、後でメモのノートを見直すと、ほんの数ページ前に書いてある。しかも赤で花丸してあったりして。 先輩に見られたらどうしようと冷や汗もので隠したっけ。

 

 あるいはデートにおいて。

 まあいろんなステキな場所に行ったり、楽しい思い出が出来たりするわけである。

 

 なのに後日、「○○(店の名前)の料理は美味しかったよね」と言われても思い出せない。で、相手が怒り出す。大事な思い出じゃないから覚えていないと判断する訳だ。

 

 いや、そうじゃなくて。

 例えば、前菜に華やかな模様のソースのかかったテリーヌがあって、それを出してくれた給仕の方がちょっと粋に「今日のお召し物と色が合ってますね」と言ってくれて、凝った内装の話で盛り上がったことなんかに触れてくれれば、「ああ、あのお店はこだわりがあったよね。また行きたい」と、イメージを蘇らせて適切な会話が出来るわけである。

 

 思うに私の脳は記憶できないのではなく、単独の単語とか事柄だけで検索するのに難があるだけなのだ。他の関連事項との合わせ技で辿ればちゃんと残っている。

 うん、忘れているだけで抹消されたわけではない。

 

 で、子供の頃からこんな状態なので、歳を食っても大して変わらないだろうと安心していた。ところがちゃんと進化(退化?)する。

 人や物の名前、時間の感覚、捜し物のありか。昔はこれほどひどくはなかった(はず)。

 

 朝、何を食べたかを忘れるレベルならまだ大丈夫。が、ごはんを食べたこと自体忘れるとまずいという。

 

 そのとき妹が一言言った。

「自分で作れば忘れないでしょ」

 

 はい。今のところ一応、そう心がけております。(了)

 

 

 

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