何で知ったのかは分かりませんが



「通信制高校」



と言うものを知り通う事になりました。




基本レポートを提出し日曜日などに学校へ行き

単位をとっていくと言う様な学校。




2年間は数人知り合いの男子が出来た位でしたが

3年目に転機がやってきました。




当時俺は100Kgあった体重を60Kgまで落とし

少し自分に自信を持ってました。




これってよく太ってる人が陥り感覚なのですが



「痩せればモテるはず」



と言う勘違いで実際正確に言うのであれば



「痩せて初めて普通になる」



んですよね。




で、この通信制は成人の人も通うと言う事で

喫煙所があったんです。




自分もかなりのヘビースモーカーなので

授業がない時や休み時間はここで煙草を吸ってたのですが

ここに溜まってるのは大体が成人か昔やんちゃをして

普通の高校に行けなかった奴ら。




男も女もやたらと明るくなんだか自分からすると

それが下らなく感じたり嫌悪感が出たり。




それでずっと絡まなかったし

当時かなりの人間不信だったり暗かったりもしたから

話しかける事も出来なかったのかも知れない。




そんなある日一人の女が話しかけてきた。




「いつも一人で居ますよね~」



「うん」



「何年ですか?」



「3年」



「じゃ~ 私と同じ学年だね」



「そうなんだ 俺は中退してるから19なんだけどね」



「へ~~ じゃ~ 歳は一つ上ですね」



そんな会話をした。




彼女は石井幸恵と名乗った。




顔はあまり可愛くなかったし太めだったけど

当時の俺は女性と話す事もなかったから嬉しかった。




それからは毎回喫煙所に行くと石井が挨拶をしてきた。




石井は中学の頃かなり悪い事をしたらしく

また喫煙所に居る奴らは男女共にこの石井の同級生や

後輩が多かったから

周りの奴らからも挨拶をされる様になった。




博一と郡やテニス部で一緒だった佐々木や

その他に秀樹・梶原・内田・阿部と言う同級生とは遊んでたが

男だけで更に中学の同級生って言うワンパターン状態とは違う

人間付き合いが久しぶりに始まった。

高校を中退してからの俺は

アルバイトを転々としました。




職場で女性とかも居たんですが自分からは絡めず

更に運動をしなくなり食事だけは一杯食べたせいで

気付けば100Kg近い体重になっていて

それもコンプレックスとなり余計女性と話せなくなった。




街を普通に歩いてるカップルや男女の組み合わせを見る度



「いいな~」



と思い



「俺にもせめて女友達が居ればどれだけ幸せ事だろう」



と思った。




自分は定時制に通ってた郡と言う男と

自分と同じく高校中退をした博一と言う男位しか友達が居なくて

更にこの二人も全く女っ気がなかった。




時々バイト場で女性と話しそれだけで幸せな気持ちになったり

好きになったりして。




それ位しか絡みがなかったから

すぐ好きになったり仲良くなりたいと思ったり。




でも自分に全く自信がないから遊びにも誘えなくて。




そんな日々が一年ほど続きました。

中学の卒業式泣いてる周りを観ながら



「ここで泣いてる奴って言うのは中学校生活を楽しんだ

幸せな奴らなんだろうな」



と思いました。




「これでやっと解放されるんだ」



と思うと自分は卒業式で笑いたくて仕方がなかった。




そして高校に入学したんですけど

もう学校生活って言うのに疲れ限界だったんだと思います。




何をされたとかは全くなかったんですけど

クラスに居ると疲れてしまって。




また同じ中学から言ってる奴もたくさん居ましたから

いつまたバラされ同じ生活に逆戻りするかと思うと

気が気じゃなかった。




数日休むと行き辛くなり

結局だだっこの様に学校に行かず退学をしました。




今では分かりませんが当時



「高校中退」



って言うのは誰もが避けたいもので

それは悪い奴らもそうだった。




たまたま街で中学時代の同級生に会うと



「あ~ 花山君 久しぶり」



と媚びた様な笑顔を見せる同級生達。




「高校中退した奴は何も失う物がないから」



って感じで恐れられたり警戒されたのかも知れません。




実際中3の最後はかつあげなどの悪い事もし出したし

髪を染めバイクに乗りみたいな事もしてたし

周りも警戒してたのでしょう。




なんとなく周りが警戒する事により恐怖は無くなりましたが

人間関係や特に女性との会話って言うのは

もうこの頃にはとても苦手になってました。




もうその後は女子と話す事すらなかった。




ただ一つだけ甘い思い出があったと言うか

これを甘い思い出と捉えてしまうところが

いかに中学時代悲惨だったかが知れると思うんですが。。。




修学旅行の時に担任が



「好きな者同士でグループを作れ」



と言いだした。




俺みたいに友達が居ない奴にとっては

拷問でしかなかった。




で、俺は人数が揃わなかったところに入れてもらったんだけど

そのグループはクラスでの人気者が多いグループだった。




格好良いとか優しいとかスポーツが出来るとか

何かの才能があるから人気があり

人気のある奴って言うのは余裕があるから

俺が入る事にも難色を示さなかった。




それに感謝する自分って今思うと

とても可愛そうだと思う^^;





その中で二日目の奈良公園でのグループ移動の時

桜井と言う女の子の具合が悪くなった。




桜井は学校でも評判の美少女で

それで居て性格も良かったのでとても人気があった。




何故か俺が桜井を観てその間に皆が先生を呼びに行く事になり

俺は桜井の傍で



「大丈夫?」



などと声を掛けていた。




「ごめんね なんかめまいがしちゃって」



と言う桜井。




「冷たい物でも食べれば少しはスッキリするんじゃないかな」



と俺は思い近くで売ってるアイスを買い



「良かったら食べない? スッキリするかも」



と桜井に渡した。




「ありがとう」



そう言いアイスを舐める桜井。




「なんかスッキリしてきた」



桜井の顔色が良くなってきた。




そこに



「桜井~ 先生を呼んできたよ」



と駆け寄るクラスメイト。




「これで俺の役目は終わった」



と思い立ち上がると桜井が俺の前にやってきて



「ほんとにありがとう 私もうスッキリしたから」



と今まで自分が食べていたアイスを渡し

恥ずかしそうにクラスメイトと先生と一緒に歩き始めた。




勿論そのアイスは食べなかったけど

この時は凄くドキドキした。




この事をしばらくずっと良い思い出として残す位

俺には全く女っ気がなかったんです。




だから俺にとっては甘く淡い思い出みたいな感じです^^;

高校受験に向けて俺は少人数の塾に入った。




しかし実際は勉強どころじゃなかったし

とにかくこの中学から解放されれば何処でも良かった。




塾には同じ中学の男子が二人と

隣の中学の女子が二人居た。




「俺が学校で嫌われてる事を知ってるんじゃないか?」



とか



「いつ気付かれるんじゃないか」



と、同じ学校の男子には思ったが

気付いてるのか気付いてないのか分からないけど

普通に仲良く接してくれ

隣の中学の女子二人とも仲良くなれ俺にとっては

楽しい時間だった。




そしてその女子のうち一人が俺に好感を持ってくれ

俺のテニスの試合とかを観にきてくれる様になった。




このまま何もかも上手くいく。

そんな風に思ってた時に俺が嫌われてる事が分かってしまった。




俺を好きになってくれた女子じゃない方の女子が

うちの学校の女子と関わりがあり

俺の事を話した時に聞いたんだそうだ。




それもかなり俺が悪い様な感じで。




その事を俺の事を好感的に思ってくれた子に言い

その子も俺を避ける様になった。




そして俺は塾を止めた。