もうその後は女子と話す事すらなかった。




ただ一つだけ甘い思い出があったと言うか

これを甘い思い出と捉えてしまうところが

いかに中学時代悲惨だったかが知れると思うんですが。。。




修学旅行の時に担任が



「好きな者同士でグループを作れ」



と言いだした。




俺みたいに友達が居ない奴にとっては

拷問でしかなかった。




で、俺は人数が揃わなかったところに入れてもらったんだけど

そのグループはクラスでの人気者が多いグループだった。




格好良いとか優しいとかスポーツが出来るとか

何かの才能があるから人気があり

人気のある奴って言うのは余裕があるから

俺が入る事にも難色を示さなかった。




それに感謝する自分って今思うと

とても可愛そうだと思う^^;





その中で二日目の奈良公園でのグループ移動の時

桜井と言う女の子の具合が悪くなった。




桜井は学校でも評判の美少女で

それで居て性格も良かったのでとても人気があった。




何故か俺が桜井を観てその間に皆が先生を呼びに行く事になり

俺は桜井の傍で



「大丈夫?」



などと声を掛けていた。




「ごめんね なんかめまいがしちゃって」



と言う桜井。




「冷たい物でも食べれば少しはスッキリするんじゃないかな」



と俺は思い近くで売ってるアイスを買い



「良かったら食べない? スッキリするかも」



と桜井に渡した。




「ありがとう」



そう言いアイスを舐める桜井。




「なんかスッキリしてきた」



桜井の顔色が良くなってきた。




そこに



「桜井~ 先生を呼んできたよ」



と駆け寄るクラスメイト。




「これで俺の役目は終わった」



と思い立ち上がると桜井が俺の前にやってきて



「ほんとにありがとう 私もうスッキリしたから」



と今まで自分が食べていたアイスを渡し

恥ずかしそうにクラスメイトと先生と一緒に歩き始めた。




勿論そのアイスは食べなかったけど

この時は凄くドキドキした。




この事をしばらくずっと良い思い出として残す位

俺には全く女っ気がなかったんです。




だから俺にとっては甘く淡い思い出みたいな感じです^^;