●『あの頃』との再会
Junjiです。
今日は2013年最後の日です。
来年何かを始めようという方々も多いかと思います。
一見矛盾した話と受け取られるかもしれません。
新しいことを始めようと思う時、むしろ人は過去を振り返ることがあるのでは、と私は考えることがあります。
人にはそれぞれ、大切な『あの頃』の記憶があります。
そして何かを決意するのは、永い間忘れていた『あの頃の』気持ちをふと思い出す瞬間ではないかと思われるからです。
『Lost & Fond』(2007年 三宅伸行監督)という映画があります。
アメリカのオースティン映画祭2008グランプリ受賞始め、海外での評価の高い作品です。
舞台は北のローカル線の終着駅。駅にひっそりと佇む、落とし物あずかり所。
そこで働く1人の係員と若い駅員。不思議なことに、そこは出会いと再会の場でもあり、色んな人々が訪ねてきます。
落とし物の届け人。落し物を求めて諦めきれず、何度も訪ねてくる落とし主。そして用もないのになぜか頻繁に訪れてくる乗客。
皮肉なことに、『大事なものほどなくしてしまう』人々。
そこには落とし主の大事な思い出や特別な気持ちがこめられたドラマがあります。
そして落とし主や拾った人々が、お互いに影響し合うようになります。
そうした中で初老の係員は、次第にかつての自分の姿を、思い起こすようになっていきます。
そして、ある出来事をきっかけに係員や若い駅員に変化が・・・
田舎の車窓の風景のようにゆったりとした時が流れる75分間。
なくして初めて気づく大切さ、そして思い出の数々。そして再会から初めてスタートするドラマ。
『あの頃』を振り返り、当時の記憶と再会しようとする瞬間。
この映画の話を思い出して頂けると嬉しく思います。
では、良いお年をお迎えください。



